FXの損失は申告して節税しよう
FXで利益が出た年の次の年は、確定申告が必要です。
これは嬉しい悲鳴とも言えます。
一方、損失で終わりそうだと、「来年こそは!」と気合が入ります。
ただ、来年の目標だけでなく、損失が出た分は、来年以降に利益が出た時の節税対策として、「損失の繰越控除」をしておくことも必要です。
損失の繰越控除
FXで損失を出してしまった時、その損失は、3年間繰り越すことが出来ます。
翌年以降、3年間に渡って得た利益から、損失額を控除することが出来る、ありがたい制度です。
例を挙げておきます。
1年目 -110万円、2年目 +30万円、3年目 +40万円、4年目 +30万円
という成績だったとします。
決済損益 | 控除額 | 繰越額 | 課税対象 | |
1年目 | -110万円 | ———– | -110万円 | なし |
2年目 | +30万円 | 30万円 | -80万円 | なし |
3年目 | +40万円 | 40万円 | -40万円 | なし |
4年目 | +30万円 | なし | なし | あり |
上図のように、損失と利益を相殺出来る仕組みになっています。
注意したいのは、4年目です。
この年は、利益が出ていても控除額が算定されません。
本来ならば、-40万円+30万円=-10万円 で課税対象から外れると思いますが、繰越は3年目までですので、4年目はカウントされません。
2年目がマイナスであれば、1年目のマイナスの繰越は算定できませんが、2年目のマイナスは算定されます。
繰越控除は確かに面倒ですが、デメリットはありませんので、しっかりと将来の利益のために申告はしておきましょう。
税務署で、説明と書き方の説明はしてもらえますので、遠慮せずに質問してみてください。