FXのトレード学習における3つのステップ
今回は、トレードにおける学習のステップについて、少し書いていきたいと思います。
勝っているトレーダーは、最初に売買ルールを明確に決めて、その通りシンプルにトレードしていくスタイルか、細かいルールはあえて曖昧なままにしておき、相場によって調整していくスタイルに分かれます。
私は後者のスタイルになるのですが、初心者の方が始めるには、まずはガチガチのルールの中で裁量の余地がない中でトレードしていき、勝てるようになってきたら、裁量のルールをプラスしていくというやり方を推奨しています。
というのも、最初から初心者が裁量ルールでトレードしようとすると、自身のコアとなるルールがないため、
行き当たりばったりのトレードになってしまいがちになるからです。
極端なことを言えば、滅茶苦茶なトレードに発展してしまう危険性が高くなるということです。
トレードの学習の3つのステップの流れ
学習の流れとしては、
1. 勝てる売買ルールを探す
2. 売買ルール通りトレードできるようになる
3. +アルファとして裁量の要素を少しずつ足していく
というステップで進めるのが良いのではないかと思います。
もちろん、トレード手法は、テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタル分析もあり、様々な形があるので
一概には言えませんが、多くの一般的なトレーダーが採用するテクニカル分析においては、このやり方がオーソドックスなスタイルと言えるでしょう。
ちなみに、勝てる売買ルールが分からないと思うことがあるかもしれませんが、実は、あなたは勝てる手法をどこかで、すでに一度は目にしているはずです。
手法をきちんと理解していないがゆえに、パフォーマンスを発揮できず、そのまま埋もれてしまっているケースがほとんどなのです。
勝てないトレーダーの大半は、無自覚か、もしくはわかっていてもこのワナに陥ってしまいます。
「その手法は、マーケットのどの場面で利益を取っていくのか?」
「逆に、失敗するときはどんなときか?」
「どれくらいの頻度で損切りに遭遇するのか?」
「1日にどれくらいのトレードチャンスがあるのか?」
など、手法の特徴を感覚値レベルで、自分の中に落とし込むことが重要です。
これがまだ未熟であるときに、
「この手法はダメだ」
「もっと利益が取れるやり方があるはず」
と手法をコロコロと変えたり、チャートにインジケーターを増やしたりしてしまうと、知識だけ増えていって、
ベテラントレーダー気取りですが、いつまで経っても結果は伴ってこないということになってしまいます。
このやり方を守る
まずは、ひとつの手法を学んだら最低2~3ヶ月はルールを全く変えずに淡々とトレードをし、そのトレードの結果を記録してみてください。
これぐらいのことができれば、嫌でも手法の特徴が感覚的にもわかるようになってきます。
その結果を見てから、次の行動を取るようにしてみてください。
きっと、今までとは違う答えに行き着くはずです。
手法を次から次へと覚えていく形ではなく、一つ一つの手法を深く理解し研究した方が、結果的にゴールにたどり着くのは速いです。
ぜひ、情報量に溺れることなく、しっかりと学習していけるように意識を変えていきましょう。