「国際収支理論」とFXの関連性は?その2

国際収支理論とFXの関連性/その2

資金の流れに加えて、各国間には資金の流れもあります。

 

これを資本フローといいます。

 

資本フローは企業、株式、債権、銀行口座、不動産、工場の全体もしくは一部に関する支払いなど、

国を出入りする投資の流れを表します。

 

これに対して、資金フローは他国の金融や経済の状況を含む数多くの要素に影響されます。

 

資金フローの形態には、物的投資とポートフォリオ投資があります。

 

物的投資は企業で使用するパソコンや備品などに投資をすること、

ポートフォリオ投資とは、金融商品の組み合わせや企業経営上の組み合わせといった、

金融管理に対する投資です。

 

一国の国際収支を確認し、理解することは、ファンダメンタルズ分析に関心を持つ人達にとって、

おそらくもっとも重要かつ有用な方法です。

 

貿易収支と資本収支の2つを合計するとその国の国際収支となります。

 

国の経済とと為替レートを現状水準に維持するには、理論的にはこの2つの項目が均衡し、

差し引きゼロになることが必要です。

 

各国は貿易収支や資金収支がプラスにもマイナスにもなる可能性があります。

 

為替レートに対する2つの差し引き効果を最小限に抑えるために、

国はこれら2つの差し引き効果を最小限に抑えなくてはなりません。

 

一般的な貿易資金のフローの全体がマイナスであれば、その国の通貨は下落し、

逆にプラスであれば上昇につながります。

 

国際収支の変化は通貨水準に影響を与えます。

この国際収支の経済統計を見ることで、将来の通貨水準を読み取るヒントになります。

 


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