プロトレーダーはFXの時間足をどのように見て判断しているか?
FXトレードの際に、
「どの時間足を見てトレードすればよいか?」
「プロはどういった見方で分析してるのか?」
自分のトレードスタイルが確立できてないトレーダーさんは、1度は思ったことがあるのではないでしょうか?
トレードスタイルやその人の分析方法にもよりますが、おおよその目安をご紹介していこうと思います。
トレードスタイルと時間足の選択
トレードスタイルは、「スイングトレード」「デイトレード」「スキャルピングトレード」この3種類に大きく分けられます。
- スイングトレード:数日~数週間の取引
- デイトレード:数十分~数時間の取引
- スキャルピングトレード:数十秒~数分の取引
それぞれ、ポジションを持ってから決済するまでの時間が全く異なるので、分析するチャートの時間足も全く異なります。
スイングトレード | 4時間足・日足・週足 |
デイトレード | 15分足・1時間足・日足 |
スキャルピングトレード | 1分足・5分足・15分足・1時間足 |
目安としては、こんなところです。・・・と、ここで疑問が湧くかもしれません。
30分足が「どのトレードにも含まれない」のはなぜ?
どのトレードスタイルにも、「30分足が目安の時間足」として含まれていませんね。
これは、30分足がメジャーな時間足ではないからです。
より多くの人が見ている環境が、トレードでは機能しやすい傾向にあるため、メジャーな時間足ではない30分足は除いています。
時間の幅的には、デイトレーダーが30分足を参考にするトレードスタイルにはなりますが、30分足はあまり意識しなくても良いでしょう。
FXトレードの時間足の特徴
参考にすべき時間足の選択は、トレードスタイルを理解すればイメージしやすいですよね。
では、続いてそれぞれの時間足の特徴についても、解説しておきます。
「日足」の特徴
1日の動きというのは、“誰にとっても節目”になります。これは非常に重要です。
世界中のトレーダー、機関投資家のプロなら必ず確認するといってもいいでしょう。
先ほど紹介したトレードスタイルの中では、スイングトレーダー&デイトレーダーが意識すべき時間足になります。
ただし、短い時間でのトレードなら、強く意識する必要はありません。
確認程度で十分です。
「4時間足」の特徴
日本人には、4時間というと中途半端な時間にも感じますが、意外と4時間足は使えます。
FXトレードで最も利用されている、取引プラットフォームであるMT4に設けられている時間足というのも、影響力として大きな理由でしょう。
スイングトレードでは、エントリーする時間足の主力にもなりますし、短い時間軸でのトレードも4時間足からチェックし始めるトレーダーも多くいます。
長期でも短期でも使うことの多い時間足です。
「1時間足」の特徴
デイトレードが主流のFXでは、最重要と言ってもいいでしょう。
日足と共に世界中のトレーダーが注目する足です。
マルチディスプレイでトレードしているトレーダー、機関投資家を含めて、1時間足を表示させないトレーダーはいないのではないのでしょうか。
特に1週間分の流れを見るのには、ちょうどよい時間足です。
ちなみに、私もデイトレードを主軸に置いているので(スキャルもしますが)、最も意識する時間足でもあります。
「15分足」の特徴
15分足の特徴は、前日から当日の動きを見るのに適しています。デイトレーダーならば、積極的に見ていく時間足です。
直近のトレンド傾向も見れるので、重宝したりします。
私も意識する時間足の1つとして、分析に取り入れています。
ただ、使わないトレーダーも多いかも知れません。(分析方法によっても変わるので、一概には言えませんが)
「5分足の特徴」
直近数時間の動きを確認するならば、5分足が役立ちます。
デイトレーダーのエントリー足にも使いますし、スキャルピングトレーダーの直近の動きの確認にも使えます。
遡って、細かい値動きも確認できます。
やや長めのスキャルピングのエントリー足にもなりますので、短い足の代表格となります。
マルチタイムフレーム分析を活用しよう
FXの知識がある程度ついてきたら、マルチタイムフレーム分析を使用するとよいでしょう。
複数の時間足を見ながら、チャート上の動きを探っていく分析法です。
「短い時間足は、長い時間足の流れに逆らわない」ことが原則です。
長期の時間足で大まかなトレンドを見ながら、短い時間足で細かい値動きを見て、エントリーを探っていきます。
長い時間足は短い時間足をまとめた形なので、長期的な見通しを立てやすくなります。
例えば、5分足が下降トレンドでも1時間足が上昇トレンドであれば、売りのエントリーはあまり向いていません。
長期的な足を確認してから、短期的な足も同方向に仕掛けられれば、勝ちやすくなります。
このように大きな流れ、細部の流れを意識して自分なりのトレードをすれば利益も残りやすくなるでしょう。
チャートを見る訓練にぜひ取り入れてみてください。