「FXで大儲けと思ってる人」のトレードは一生安定しない理由
FXは非常に投資効率がよい投資商品です。
「FXで稼ごう、儲けよう」と思っている人は後を絶ちません。
これは別に問題はないのですが、大儲けしようというのは、実はなかなか厳しかったりします。
それは、大儲けしようとしている人は、一気に増やしたいという気持ちが大き過ぎ、危険なトレードをしやすいからです。
資金が少ないときほど、大きな勝負をして一気に資金を増やしたいという気持ちはわかりますが、大きな勝負は当然負ける可能性も出てくることを忘れてはなりません。
資金が少ない時に予想以上に大きく負けてしまうと、次のチャンスがやってきてもポジションが思うように持てないことが起きるのは容易に想像できるでしょう。
レバレッジが高くなるほど資金に対する損失の比率が高くなる
FXは、株と違い、レバレッジを大きく掛けることが出来ます。
例えばですが、米ドル円で1ドル100円の時に1万通貨の取引をすることとします。
99円になれば、(100円×1万通貨)-(99円×1万通貨)=1万円の損失になります。
この時に1万通貨を取引する元手とレバレッジの関係を見てみましょう。
・レバレッジが1倍
1万通貨に必要な資金は100万円で、損失が1万円だと、1%の損失率となります。
・レバレッジが10倍
1万通貨に必要な資金は10万円で、損失が1万円だと、10%の損失率となります。
・レバレッジが25倍
1万通貨に必要な資金は4万円で、損失が1万円だと、25%の損失率となります。
・レバレッジが100倍
1万通貨に必要な資金は1万円で、損失が1万円だと、100%の損失率となります。
強制ロスカット等のシステムは考慮していませんが、ハイレバレッジのトレードはかなりの損失率になります。
上記の例でいうと、レバレッジが25倍で全財産の25%の損失率になると、資金的にも精神的にもかなりダメージを負います。
100倍の場合は資金がパーになります。
ギリギリのトレードはただのギャンブル
投資資金が少ないほど、早く増やしたいので、レバレッジを大きく掛けたくなりますが、これが結局退場の原因になってしまうということなのです。
大儲けしようと一気に増やそうとして、自分の資産の許容範囲を超えてトレードすることが、トレードの成績を安定させることを妨げます。
ギリギリのトレードは、結局、数回のトレードで殖やすことに賭けているので、単なるギャンブルになってしまっています。
もし、その数回のトレードで上手くいったとしても、その後、増えた資金で同じように目一杯のポジション、レバレッジを掛けていけば、どうなるでしょうか?
いずれ破綻するのは目に見えています。
数回のトレードで勝つことが目的なのか、勝ち続けることが目的なのか?
ということをよく考えておきましょう。