レバレッジの設定方法とは
FXはレバレッジが効く投資です。
レバレッジは、担保となる証拠金の何倍もの金額を取引することが出来る仕組みです。
国内業者の最大レバレッジは25倍ですから、1万円あれば25万円分のトレードが出来ることになります。
このレバレッジは、投資をする際に少額からでも利益を大きくさせるメリットがありますので、有効に活用すべきと言えます。
レバレッジの意外な設定方法
FXを初めたばかりの人に聞かれる質問の一つに、
「どこを操作すればレバレッジの設定ができますか？」
というものがあります。
この答えは、
「レバレッジの設定が出来る箇所はない」
という答えになります。
これを聞くと驚くかもしれません。
実は、トレード画面にレバレッジの値を設定する項目はありません。
どうしてかと言うと、レバレッジは証拠金と取引額の比率で勝手に計算されるものだからです。
具体的にどういうことか、例を見てみましょう。
10万円の投資資金があり、1ドル110円の時に1万通貨の取引をするとします。
すると、110円×10000通貨＝110万円
となり、本来ならば、110万円の資金が必要ということになります。
資金が10万円分ですから、
110万円÷10万円＝11
となり、レバレッジは11倍という計算式が成り立ちます。
もし、資金が30万円あれば、
110万円÷30万円＝3.7
でレバレッジは約3.7倍になります。
このように、レバレッジは証拠金と取引通貨量によって自動的に決まるという仕組みがあります。
レバレッジで勘違いしやすい利益額と損失額
レバレッジは何度も言うようですが、証拠金と取引通貨量の比率を表したものです。
ですので、利益額や損失額とは関係がありません。
上記のように、最初の資金が異なっていても、
1万通貨のトレードをして、10pipsの利益が取れれば、利益額は、
1万通貨×10pipsとなり、1000円で変わりません。
これは損失額も一緒です。
「レバレッジをかければ利益も倍増して大金持ち」
「レバレッジをかけたから損失額も倍増で資金を失った」
というのは、正しくレバレッジのことを伝えられていません。
惑わされないように、しっかりと基本を抑えておきましょう。
