なぜ損切りをしなければならないのか?
FXではエントリーした後は、自分で決済をしない限り、損益が基本的には確定しません。
エントリー後、思惑方向へ価格が推移すれば含み益となり、不利な方向へ価格が推移すれば、含み損が発生します。
ただし、決済をしない限りは損益は現実のものにはなりませんので、含み損が発生したときに、決済をしないで放置して、その後価格が戻ってくれば、含み損が帳消しになることもあると考えて、
「損切りをしない」
という考え方のトレーダーもいるようです。
確かに自分で損失を確定させるという行為自体が、気分悪いものですが、損切りをしないという考え方は非常に危険です。
損切りをしなければならない理由
損切りがどうしても必要である理由を挙げておきたいと思います。
含み損には限界がある
FXでは自分で決済をしないと損益は基本的には確定しませんが、例外があります。
それが「強制ロスカット」です。
「強制ロスカット」は、自分の証拠金額に対して一定の割合を超える含み損が発生した際に、業者側が取引を強制的に決済してしまうシステムのことを指します。
この仕組みがある以上、含み損を無限に堪え続けることは不可能です。
運用効率が悪くなる
取引をしている間は、現在使用している証拠金額を他の取引に回すことはできません。
そのため、決済をせずに放置している時間が長ければ長いほど、お金が働いていないことになります。
つまり、運用効率がかなり悪い状態になっているのです。
もし、損失方向から始値まで戻ってきても、損益はスワップポイントを除けばプラマイゼロです。
スワップポイントがマイナス方向であれば、マイナス決済になることもあります。
ですので、さっさと損切りをして、次のトレードで利益を確保していく方が運用効率が上がっていきます。