FXで経済指標は知っておいたほうがいいのか?
FXをやる上で、各国の経済状況を表す経済指標は、避けては通れません。
テクニカル分析をやる上でも、押さえておいたほうがいい場合もあります。
というのは、大きな経済指標の発表時は、テクニカル分析を超えた大きな動きが出ることがあるからです。
全ての指標を知る必要はありませんが、最低限チェックしておくものを挙げておきます。
大変動が起きるワケ
たまに、指標発表でかなり大きくレートが動くことがあります。
この原因は、重要な指標発表で、事前の予想と結果が大きく異なった時に起こります。
想定外の結果になった場合、プロも個人投資家も大きく方針を変えたり、結果を元に、買い増しや売り増しをしてくることが多いので、大きく動くのです。
押さえておくべき経済指標は、まず2つでよい
多くの経済指標が毎日発表されています。
その内容は、国内のFX業者であれば、経済指標カレンダーなどで一覧で表示されていますし、検索をすれば、いくらでも出てきます。
重要度も記載されていると思いますが、まず押さえておきたい指標は2つです。
アメリカの雇用統計
毎月第1金曜に発表されます。
雇用情勢を十数項目で発表するのですが、特に重要なのは、「失業率」と「非農業部門雇用者数」です。
雇用形態を表すものですが、間接的に個人所得や個人消費にも関係してくる、経済指標の王様と呼べるものです。
FOMC(連邦公開市場委員会)
FRB(米国の中央銀行のようなもの)が開く金融政策を決定する会合です。
議事録や声明文が公表され、金利政策の評価が発表されます。
世界中の国がドル建てで米国債の資産を持っていたりするので、為替相場に大きな影響を及ぼします。
動く時と動かない時がある
上記2つの経済指標を始め、重要度の高い指標で、必ず大きく相場が動くかというと、そういうわけでもありません。
想定内であれば、動きは小さいですし、また、あまり注目されていなかった指標でも、想定外の結果が出た場合は、大きく動いてきます。
念のため、重要指標発表時の前後15分くらいはトレードは控えておき、大きな動きに備えておく、という行動を取っておきましょう。
無駄なリスクを取らないこともFXトレードでは必要です。