小売売上高とはアメリカ内でモノとして販売されている商品の売上高のことを指します。
この指標は毎月第2週に発表されるもので、
アメリカGDPの約70%を占める個人消費のトレンドを把握する上で、非常に重要な指標の1つとなっています。
そのため、為替市場よりも金利市場から材料視されがちなので、
金利相場の時は欠かせない指標です。
推計方法は、百貨店等小売業の売上をサンプル調査をベースに推計・発表しています。
特に1年のうち小売業者の売り上げのかなりのウエイトを占めるのがクリスマス商戦であり、
また、アメリカでは9月から新学期が始まることから、
この時期の新学期商戦などの数字も注目されます。
小売売上高の留意点として、自動車販売の比率が高く、自動車売上高を除いた数値も注目されます。
アメリカの個人消費は世界経済を支える重要なポイントです。
それは、世界の景気を左右するアメリカの個人消費がどうなっているかを判断できるため、
注目を集めます。
雇用統計ほどの急激な為替変動は起こりにくいですが、
予想外のハプニング数値が出てしまった場合などは、大きく相場が動くことがあります。