アメリカやユーロの経済指標が相場を動かすことがほとんどですが、
日本の経済指標で大切な指標が日銀短観です。
日銀短観とは、「企業短期経済観測調査」と言われます。
これは、日本銀行が、国内企業の活動や景気の実態を把握するために、
四半期ごとに行う統計調査です。
調査内容は業況等の現況・先行きに関する判断や、
事業計画に関する実績・予測など、
企業活動全般に渡ります。
日銀短観で注目されるのが、企業の景況感を表す業況判断指数です。
業況判断指数にDIが用いられます。
これは、企業に景況判断を「良い」「さほど良くない」「悪い」の回答比率から
「悪い」の比率を差し引いたものです。
3ヶ月先の見通しも合わせて調査します。
この調査は日本における全般的な景況感を示すため、
外為市場参加者によって注目され、予測されています。
景気がいいと言う答えが多ければ各国は自国通貨が高くなるのですが、
日本はその逆で円安に傾きます。
これは、日本人独特の考えなのですが、景気が良くなり、普段以上にお金が入ってくると、
外部にドンドンお金を回していきます。
普通なら自分の会社の景気が良ければ、自分の会社の株を買えばいいものを、
あえて他社の株に手を出します。
すると景気がいいのにも関わらず円安方向へ向かいやすくなります。
こういった考え方から円安傾向になります。