対米証券投資とは、海外から米国証券(国債・社債含む)への投資額です。
現在のアメリカが経済収支の赤字、貿易収支赤字の2つを抱えていることから、
双子の赤字と呼ばれる国際収支赤字の併存状態にあります。
しかし、基軸通貨であるドルの信頼性と海外からの米国証券への投資額によって、
赤字が補填されているのが現状です。
アメリカへのフロー(資金の流れ)を把握する上で重要な指標とされ、
貿易収支との比較で判断されます。
つまり、対米証券投資の額が貿易収支の赤字分をカバーできるかどうかが焦点となります。
対米証券投資が貿易赤字額を補填できなければ、
特にドル安相場の時のドル売り材料として、扱われる可能性があります。
また、米国証券を購入するということは、アメリカにお金が流れることになります。
アメリカにお金が流れれば、不動産の株価が上がったり、新規事業が立ち上がったり、
債権に回されます。
つまり、アメリカの景気が良くなる兆しを見せているということです。