一目均衡表の使い方を簡潔にご紹介
一目均衡表は、為替レートの値動きは時間による影響を受けているという考え方からなります。
時間の流れには一定のリズム・循環があり、時間と為替変動の関係性を体系化したのが、一目均衡表です。
一目均衡表は4つの部分から成り立つ
一目均衡表は4つの部分から成り立っています。
転換線:過去9期間の高値と安値の中間値を結んだ線です。
短期的なレートの方向性を表しています。
基準線:過去26期間の最高値と最安値の中間値を結んだ線です。
中期的なレートの方向性を表しています。
遅行スパン:現在のチャートを26期間過去にずらした線です。
現レートと26期間前のレートを比較していることになります。
雲:基準線と転換線の中間地を26期間先に表示したライン(先行スパン1)と52期間の高値と安値の平均価格を26期間先に表示したライン(先行スパン2)の間の面積
サポートとレジスタンスの役割を担っています。
一目均衡表の売買戦略
トレードで判断するものは、まずは次の3つを抑えておきます。
基準線と転換線の関係・遅行スパンと現レートの位置関係・雲、です。
基準線と転換線の関係
移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスと同じように扱います。
転換線が基準線を下から上に抜いたら買いで、上から下に抜いたら売りになります。
遅行スパンと現レートの位置関係
遅行スパンが現在のレートに対して、下から上になったら上昇、上から下になったら下降と見ます。
雲をサポートとレジスタンスとして見る
雲自体をサポートとレジスタンスとして見ます。
雲が厚ければ厚いほど、信頼性は高くなります。
ちなみにですが、上図のチャートでの上昇トレンドでは、遅行スパンが現レートより上になり、転換線が基準線を上抜けして、雲を突き破って上昇トレンドになっています。
一目均衡表は独自の解釈を入れたテクニカル
一目均衡表がほかのテクニカル指標と異なる部分は、為替レートや指標を未来や過去にずらして描画して、売買判断に使用するところです。
立体的な奥行きを持たせているという点は、独自の解釈を入れた他にはないテクニカルと言えます。
一目均衡表のとりことなる、熱烈なファンも数多く世界中に存在し、非常に奥が深いテクニカルと言えるでしょう。