FXのチャートパターンの心理とは?
FXのチャートパターンというのは、ただ単にその形状が出たから、上がる・下がるという仕組みになっているのではありません。
チャートを提供しているFX業者が描いているわけではなく、紛れもなく、トレーダー達の思惑が絡み合った結果としてチャートパターンが出現するのです。
今回は、そのトレーダー達の心理がチャートパターンに、どのように反映されていくのか解説していきます。
ヘッドアンドショルダーで解説
例として、相場の転換サインとして知られている、「ヘッドアンドショルダー」で解説していきます。
ヘッドアンドショルダーは、3つの山と2つの谷で形成されます。
真ん中の山が頭、両脇の山が肩という風に見立てています。
①の前まで、頭の部分は、高値が切り上がっていたトレンドでしたが、①で安値は切り上がることがなくなりました。
ここでトレーダー達は、上昇の勢いが弱まったのではと思い始めます。
②の右肩の部分で、高値を超えることはなくなり、下落の兆候が明らかに強いと読み取れます。
買いポジションを持っていれば、撤退を始めるでしょう。
またノーポジションのトレーダーは、売りどころを探し始めます。
それが、③のネックラインのポイントです。
このネックラインは、買いポジショントレーダーの最終的な撤退ポイントと、新規売りトレーダーの仕掛けポイントと重なり、一気に下落へと進みます。
チャートパターンはトレーダーの心理状態も意識する
このようにチャートパターンにはトレーダー達の心理状態というのが現れています。
チャートパターンが出たので、単純に、「買う・売る」、という決断をするのではなく、トレーダーの動きを知る手がかりとしてチャートパターンを有効活用するという形がベストな使い方と言えるでしょう。