移動平均線はテクニカル分析の中で、最もポピュラーに使われているものの一つです。
例えば、5日移動平均と言えば、5日間の終値を足して5で割ればいいのです。
(1日終値+2日終値+3日終値+4日終値+5日終値)÷5
日々の価格の動きだけを見ていると、たとえ1日や2日のイレギュラーな値動きがあっても、
平均を取ることによって、大きな流れの中でイレギュラーな動きをかき消されてトレンドを示すことになります。
実際に移動平均線を引いてみると、為替レートが上がり始めてしばらくすると、移動平均線は上がり始めます。
逆に為替レートが下がり始めると、移動平均線は後を追うように下がり始めます。
移動平均線は基本的にその時の上昇・下降トレンドを知るためのツールです。
一時期のレートが上下していても、総体的には上昇・下降のどちらに動いているのかが判別出来ます。
また、様々な移動平均線があるため、短・中・長期でのトレンドを知ることが出来ます。
ただし、移動平均線は過去の相場の動きを表すため、反映されるのが遅いのが弱点です。
為替レートが天井を打って下落していても、上昇し続けている、
など相場の動きから大きくかけ離れてしまうことがあるので、短期的には不向きです。
次回から移動平均線の分析法を何点か説明していきたいと思います。