一目均衡表は、相場の動向を一目で分かりやすく示したものです。
ローソク足は値動きを追うもの、移動平均線は相場のトレンドを読むものというように、
多くのテクニカル分析はその分析の範囲が限定されています。
一目均衡表は買いと売りののバランスが崩れた方向に相場は動き、
あるべき状態に落ち着くという考え方に基づいています。
レートの動きよりも時間を重視しつつ、5本の線とローソク足の関係によって分析を行います。
5本の線はそれぞれ基準線・転換線・先行スパンA・先行スパンB・遅行スパン、とあります。
一目均衡表を分析するにあたって、注目する点は次の3点です。
1.転換線と基準線の位置関係
転換線が基準線を下回る→売り
転換線が基準線を上回る→買い
2.実践(ローソク足)と雲の位置関係
先行スパンAと先行スパンBの間にできる空間のことを雲といいます。
実戦が雲の上→強気相場
基本的に強気なので、多少下降しても反発する可能性が高い
実戦が雲の下→弱気相場
基本的に弱気なので、多少上昇しても下げ戻す可能性が高い
つまり、雲は実戦の位置によって上値を抑えたり、下値を支えたりするクッションの役割を果たします。
3.遅行スパンと実戦の位置関係
遅行スパンが実戦の上→強気
遅行スパンが実戦の下→弱気