逆指値決済が滑る理由
決済注文を出した時、指値注文はレートどおりなのに、逆指値注文はずれて不利なレートで決済されることがあります。
このような現象を「滑る」と言いますが、決済の逆指値ですので、わずかでも不利になるのはちょっと嫌な感じがします。
これには理由があります。
そのワケを解説していきます。
ぴったりの注文を行う意味ではないから
逆指値注文は、オーダーしたレートぴったりで行う注文ではありません。
本来は、指定したレート以下・以上になったら注文が行われるという意味です。
ですので、ズレてしまっても、おかしくはありません。
レートの変動は連続しないから
例えば、113.400で売り注文が成立し、113.600で決済逆指値注文を入れておいたとします。
レートは、113.400→113.401→113.402・・というように、連続したレートで上がっていくこともありますが、通常は、113.400→113.403→113.405・・というように、飛びながら変動していくものです。
ですので、113.600付近での動きが113.599→113.602と変わっていった場合、113.602で決済されてしまうのです。
業者の都合のいいレートで約定するもの
上記2つの理由から、ズレてしまうということは理解できたかと思います。
ですが、そうであるならば、決済指値注文であれば、有利な方にズレて決済されてもいいはずですが、こちらは、どういうわけか、ピッタリでオーダーが通っています。
決済指値注文で有利に滑ってるはずでも、約定履歴はものの見事にズレはありません。
これでは、整合性がありません。
これについては、業者がレートを微妙に操作しているという実態があります。
ただ、業者での口座開設時に、このようなことがあることも同意して口座を開設しているので、今のところは違法ではありません。
FXでトレードをする以上、このような滑りや微妙な不利な判定は、ある程度付き物と思って取り組むしかありません。
今のところは、というか、今後も割り切ってトレードしていくしかないということを念頭におきましょう。