議事録で注目するものとして、FOMC議事録があります。
FOMCとはアメリカの連邦公開市場委員会のことです。
FOMCは、日本における日銀金融施策決定会合にあたり、
アメリカの金融政策を決定する会合のことです。
FOMCは年に8回開催されます。(基本的に6週毎の火曜日)
そこでは、米地区連邦景況報告(ベージュブック)をベースに議論され、
マネーサプライの調整や金利・為替レート誘導などの方針が決定されます。
そして、その3週間後にFOMC議事録が公表されることになります。
また、FOMCの中でも中心的な役割を担うのがFRB(連邦準備制度理事会)です。
FRBは金融政策の策定に関して高度な独立性をもっています。
ほとんどのメンバーの任期が長期で、大統領議会のどちらの支配政党が入れ替わっても、
職にとどまることが可能であるため、政治的な圧力を受ける可能性がありません。
他の多くの中央銀行と異なり、FRBは
「価格の安定性と持続可能な経済成長」
という長期的な目標をもっています。
これら目標を達成するために、FRBは金融政策を通じてインフレを抑制し、
均衡のとれた成長を達成することが求められています。