源泉徴収票の意味を理解してない方に噛みくだいて解説!
サラリーマンは12月か1月の給与明細と一緒に源泉徴収票を受け取っています。
この源泉徴収票には、自分の年収や所得、所得税の納税額が書かれていますが、その仕組みを知っておくと一生モノの知識となります。
この機会に理解しておいて損はないでしょう。
そもそも源泉徴収票とは何かというと、1年間に会社から支払われた給与の金額と所得税の書類のようなものです。
ではこの源泉徴収票、使いみちはあるのかというと実はあまりありません。
ただし、必要な時はあります。
それは、副業で20万円以上ある確定申告時や転職時、住宅ローンを組む時などです。
源泉徴収票の見方ですが、大きく3つに分けて見るとわかりやすいです。
上記の赤ブロックを見ていきます。
支払金額は税引前のいわゆる年収です。
給与所得控除後の金額は給与の金額によって自動的に算出されます。
給与所得控除とは、サラリーマンの必要経費、例えばスーツや靴、かばんや自腹スマホなど、会社には請求出来ないけれど仕事に必要な経費ということを見越したものです。
次に茶色のパートです。
所得控除は、配偶者控除・扶養控除・社会保険料控除・生命保険料控除などの金額を表したものです。
高校生以上の子供はお金がかかる、高齢者介護はお金がかかる、など、扶養する家族構成やその健康状態によって異なる生命保険料なども加えて、所得から一定額を引いて税額を計算するためにあります。
ですので、同じ年収のサラリーマンなら、独身の方が納税額は高くなります。
下段の大きな茶色のパートがその詳細で、上段の茶色のパートがその合計額となります。
最後にその課税金額から税率が決まって水色パートの源泉徴収税額、すなわち所得税を計算します。
その式は以下になります。
給与収入-給与所得控除=給与所得・・・赤パート
給与所得-各種所得控除=課税所得・・・茶色パート
課税所得×税率=所得税・・・水色パート
各々の細かい計算式はここで省きますが、とにかくこの計算やわかりにくい見方は、国民にはあまりやさしくはありませんね。
税金の仕組みをわざとわかりにくいようにしているように仕組まれていると言っても過言ではないでしょう。
とは言え、納税は義務です。
その仕組みを大雑把ながらも知っておくことは、節税にも役に立ちますので、理解しておいて損はありません。