給料が上がらない日本人は投資を考えるべき?
日本人の給与が上がらないということは、前回のコラムでお伝えしました。
では、そのような状況であるとして、どうすればお金を殖やせるのかと言えば、
・本業をとにかく頑張る
・他に副業を行う
・投資をする
というような選択肢が考えられます。
この中で、投資は行うべきなのか?そうでないのか?
ということを考えていきたいと思います。
金融資産の伸びは日本とアメリカで差がついている
直近の20年間で金融資産の増え方は、日米で比較すると大きく差がついています。
日本では約1.5倍ほどですが、アメリカは約3.3倍になっています。
この原因の一つに、金融資産の構成比率の違いが挙げられます。
日本では預金が半分以上を占めていますが、アメリカでは預金等は15%にも満たないです。
逆に株式等が30%以上と預金や現金保有の倍以上を占めています。
一方、日本では株式等の比率は10%にも届きません。
アメリカでは、このように勤労所得だけでなく、資産運用することが当たり前になっているのです。
公的補助が日本より行き渡っていないため、老後の資金繰りを自分自身でなんとかしなくてはいけないという背景も手伝っています。
日本人はとにかく安全志向
このようなデータを見ると、投資にカジを切っていった方がいいのは、火を見るよりも明らかです。
ですが、日本人は投資に消極的な姿勢が全体的に見られます。
この理由は、「損する可能性がある」、「投資に関する知識を持ってない」、「ギャンブルみたいなものだから」、「損益の変動に神経を使うのがイヤ」などという意見が上位を占めます。
これらは、知識不足や投資経験がないからという単純な理由であるとも言えます。
まず始めるべきは金融資産の学習と経験
高等学校でも投資教育に力を入れていくことで、若い世代の金融リテラシーは改善してきそうです。
一方、社会人では、自ら学ぼうとしなければ、資産を増やすチャンスはありません。
ですが、そのチャンスは実は目の前に転がっています。
証券会社でもオンラインセミナーなどの開催は積極的に行われているので、学習するための環境は整っています。
また、学習しながら、損をしても痛くない金額で実戦経験を積んでいくことが、投資での資産形成の一歩と考えます。
ぜひ、臆することなくチャレンジしてみて欲しいと思っています。