FXとバイナリーオプション(ハイロー)の大きな違いとは?

FXとバイナリーオプション(ハイロー)の大きな違いとは?

FXと同じように捉えられている投資商品として、「バイナリーオプション」があります。

これは、特定の時間内にレートが上がるか下がるかを予測する投資商品です。

FXと違い、トレーダーがやることは、「HIGH」or「LOW」の2択しかありません。

クリック1回するだけですので、非常に簡単に取引ができます。

FXよりも遥かに簡単なため、FXよりも好まれる傾向もあります。

 

私も経験あるのですが、バイナリーオプションは正直危険です。

一気に増えることもあるのですが、一瞬でゼロにすることもあります。

名前は格好いいのですが、ほとんどギャンブルに近いものです。

素人はあまり手出しをしたくない金融取引の一つです。

 

ギャンブル要素が極めて高い

 

FXでは、含み損を抱えた時に決済をして、仕切り直しをすることが出来ます。

また、目標利確値まで届かなくても、そこそこ利益が乗った時点で決済することが出来ます。

このようにFXは自分で値動きによって、コントロールすることが出来ます。

 

ですが、バイナリーオプションでは、数分後のレートが上か下かを判断するだけです。

この、数分後の動きというのは、非常にノイズがあり、予測しにくいものです。

つまり、運による要素がFXより非常に高く、やり続ければお金がなくなっていく可能性が高くなるということになります。

サイコロの目を確実に言い当てるということが、イカサマをしない限り当てれないのと一緒です。

 

 

業者が圧倒的に有利

 

FXは為替市場という大きな枠組みの中でトレードをします。

世界中のトレーダーとの勝負になるわけで、小さな場での勝負ではありません。

FX業者が何で儲けているかと言えば、スプレッド(買値と売値の価格差)です。

ですから、本来、トレーダーがいくら掛けようが、どの方向へポジションを持とうがあまり関係はありません。

 

ところが、バイナリーオプションでは、業者対トレーダーという構図になってしまいます。

例えば、業者に口座を持っているトレーダー全員が、同じ瞬間にHIGHに賭けて、HIGHの方向へ動いてしまったら、業者は大損します。

逆にLOW方向なら、業者は丸儲けになるというわけです。

ですので、業者(胴元)が勝てるようなルール設定でトレードしなければないですし、業者も不自然なレートを出してきます。

 

ペイアウト率というものがあります。

「HIGH」or「LOW」で勝った時にもらえる倍率です。

例えば、ペイアウト率は1.85倍なら、1万円賭けて、勝っても18500円にしかなりません。

負けたらもちろん、全額没収です。

これって相当キツイ戦いです。

1500円分の手数料を持っていかれます。

丁半博打と一緒ですから2倍ないと本来はおかしいのですが、それでは業者は儲かりません。

ペイアウト率を変化させて顧客に利益をなるべく出させないということをしています。

 

対してFXでの米ドル円のスプレッドは、日本の業者ですと0.3pipsになります。

1万円でレバレッジ25倍で1ドル100円とするならば、諸々計算すると7.5円ほどの手数料となります。

1500円:7.5円の差、言うまでもないでしょう。

もちろん、FXの場合、1万円で+8500円にの利益を出すためには、かなり道のりが厳しいものがあるので、単純比較は出来ませんが、それほど危険なものに手を出しているということは、認識できるはずです。

 

また、FX業者が提示されるレートは、世界中で取引されるレートの動きとあまり変化はありません。

ところが、バイナリーオプション業者は、0.1pipsの差で勝負が決まることがあります。

このような時に、意図的にレートをずらしたり動かしたりして、顧客に負けを食らわせることもあります。

イカサマ仕放題というわけではありませんが、勝ったと思った勝負が負けてしまうことはよくある話です。

 

操作が簡単すぎるゆえに負けやすい

 

バイナリーオプションは本当にクリック一つで資産が増えるチャンスがあります。

その簡単さゆえに、ついついハマッてしまい、大事なお金を無くしてしまいがちです。

私も経験しましたが、5分で勝負が決するので、1日に何十回もトレードができます。

負けていたら「取り返そう」と資金を注ぎ込み、勝っていたら、「もうちょっと増やしたい」、「勝ってるからお遊びでやるか」というふうにトレードを多くしがちです。

そんなことをやっているうちに、ドンドン負けてしまって元の金額に戻り、さらに注ぎ込みマイナスに転じるなんてことはよく聞く話です。

ついつい熱くなってしまい、その中毒性はかなりのものでしょう。

最近は1分、いや30秒で勝負を決することもあり、スピードくじを1日に何回もやっているようなものです。

いかに危険なものかがわかると思います。

 

投資商品としてのバイナリーオプション

 

散々叩いてきたバイナリーオプションですが、実際に大きく稼いでいるトレーダーもいます。

ただのコイントスとは違い、チャートリーディングができて、短期勝負ではなく、長期の設定でトレードすれば、丁半博打にはならず、立派な投資商品になりえます。

ただ、今まで述べてきたように、リスクコントロールがFXよりはるかに難しいですし、メンタルコントロールも強固でないと、利益を残し続けるのはかなり難しいものとなります。

ハイリターンが望めるものは、リスクも多分に含まれているものです。

スリルを味わいたい、ゲーム・ギャンブルと割り切ってやるぐらいの方がいいでしょう。

資産形成をきちんと狙っていくのなら、あまり向いていないことは認識しておきましょう。


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