塩漬けのポジションが悪いわけ

塩漬けのポジションが悪いわけ

 

食べ物の塩漬けは、美味しくなったり、保存を良くしたりしますが、FXに限らず、投資での塩漬けはいいことがありません。

FXでの塩漬けは、文字どおり、ポジションを持った後に、含み損が出ても損切りせずに、ずっと持ち続けてしまうことを言います。

 

FXでは、決済を行わない限り、ポジションを持ち続けます。

ですので、「いつかはレートが戻り含み損が無くなるのではないか?」

という淡い期待を持っていしまい、放置して塩漬けにしてしまいます。

 

塩漬けのポジションがなぜ悪いのか?

これには2つの理由があります。

 

1.強制ロスカットになる可能性がある

 

レートが元に戻ればいいですが、含み損がどんどん膨らんでいき、強制ロスカットになるケースがあります。

先程、自分で決済をしなければポジションを持ち続けると言いましたが、それにも限界があります。

強制ロスカットになるということは、今持っている資金ではポジションを維持することが出来ないために、業者側が強制的に決済をするということです。

ですので、強制ロスカットになると資金が大幅に減少します。

 

「過去にレートが戻ってきているから大丈夫」と考えるのは早計です。

次の1回が強制ロスカットにならない理由はどこにもありません。

積み上げてきた利益を簡単に吹き飛ばしてしまいます。

 

2.塩漬け分の証拠金を他のトレードに活用できない

 

塩漬けをしていれば、その分資金効率が悪くなります。

例えば、10万円の資金があり、米ドル円、1ドル100円の時に1万通貨のトレードをしたとします。

この時、ポジションを維持し続けるためには、

100円×1万通貨÷25倍=4万円となり、4万円の証拠金が必要になります。

すなわち、資金の10万円のうちの4万円分は、このポジションの担保として確保していないとダメということになり、この分のトレードが終わるまでは、他のトレードに資金を回せないということになります。

このように、塩漬けをしてしまうと、資金効率が悪くなるのでやらない方がいいのです。

 

損切りはしっかりと行うべし

 

以上の理由から、塩漬けが良くないということが理解できたかと思います。

理由があっての塩漬けポジションというのは、そうそうありません。

ポジションを持ったら損切りを逆指値で注文しておく習慣をつけておくくべきでしょう。

それが、資金を守る最善の方法です。


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