外貨預金との大きな違いの一つに、レバレッジという概念があります。
よく、てこの原理と言われますが、簡単に言うと手持ちの資金よりも大きな資金を動かすことです。
ここで、10万円の資金で米ドル円の為替取引をおこなった場合の、外貨預金とFXの違いを例にあげます。
なお、簡単にするため手数料と金利は考えないものとします。
1ドル100円で取引し、1ドル101円になったときに日本円に戻した場合を計算します。
外貨預金では10万円をそのままドルに換えるので、
ドル建ての投資金額は 10万円÷100円=1000ドルです。
1000ドルの元金で101円ですから、差額1円☓1000ドル=1000円 の利益です。
1000円でも上等とは思うかもしれませんが、ドル円が1円レートが動くのはそうそうないです。
一方FXでは10万円の証拠金を担保に2万ドルぐらいの取引が可能です。
20倍の金額で運用できるということです。
差額1円☓20000ドル=20000円 の利益です。
すごいと思いませんか?
投資金額が20倍で運用できるので利益も20倍ということです。
ただ気をつけなければいけないのは、損失も同じように20倍出るということです。
それにしても、2つの投資のおける資金効率の差が、歴然としているのがおわかりいただけかと思います。
もう一つ大きな違いとして、円高でも儲けを得ることが出来ます。
外貨預金では投資資金をドルになどに換えて、金利収入や円安時の為替差益を狙います。
そのため、円高局面では評価損が増えていくのをただ眺めているだけでした。
しかし、FXでは外貨の売りからでも取引が可能となっています。
例えば上記と同じ例で、1ドル=100円で売りから取引を始めます。
その後1ドル99円になった時ドルを買い戻せば同じく20000円の利益を出せることになります。
つまり外貨預金と違い、今後円高に進みそうでも利益を出すチャンスとして積極的に投資ができるのです。