ローソク足を開発した「本間宗久」とは?
FXでも株でも暗号資産でも、テクニカル分析をする上で、日本人ならば、必ずお世話になるテクニカルが「ローソク足」です。
テクニカル分析の基本中の基本と言ってもいいローソク足は、日本人が開発したと言われています。
その名を、本間宗久(そうきゅう)と言い、江戸時代に天才相場師と呼ばれていました。
最初から成功したわけではなかった
宗久は1724年に米の産地で取引所もあった現在の山形県の酒田市で生まれました。
30代の若い頃から米取引で成功をおさめて江戸に乗り込みましたが、そこでは大きな損失を出しています。
その後、大阪での先物取引所で再び大成功をおさめて、その名が知れ渡ることになります。
当時はテクニカル分析などというものはありませんでした。
なんとなく、勘で取引をしている人がほとんどでした。
つまり、博打と一緒のような感覚だったということです。
そんな中で、理詰めで独自の分析手法を築き上げた宗久独自の分析方法が、「酒田五法」というものです。
宗久の名前から取った名前ではなく、出身地の酒田市から取った名前です。
酒田五法の真髄
酒田五法は、相場全体の流れで起こり得るパターンをローソク足の並びを使って分析します。
引用元:外為オンラインより
時を越えて300年ほど経った現在でも、この理論・分析方法は有効で、ローソク足分析を主にするトレーダーの礎にもなっています。
また、投資に関する名言も数多く残しています。
「急に下げ、急に上がる相場は天井底の日限定まらず、見計らいを取りて仕舞うべし」
など、現代にも通ずる格言を語っています。
まさに世界に誇る日本人の投資家の一人とも言える人物でした。