矢田式トレード手法を多くの人が使うと優位性がなくなる?
先日読者さんから質問をいただきました。
「トレード手法を教えてもらえるのは有り難いのですが、習った人が全員その手法でトレードしたら、優位性も無くなりオーダーも通りにくくなるのではないのでしょうか?」
という質問です。
多くの人が同じ注文をすれば、注文自体が成り立たなくなるということは、理論上ありえます。
ただ、これは株式ではそのようなことがあってもFXでは基本的に起こり得ません。
株式とFXのマーケットの違い
株式もFXもディスプレイ上でトレードを行いますが、実際はその向こう側に取引相手、トレーダーの存在があります。
あるレートで買いたいと思ったら、売りたいと思っているトレーダーがいないと成立しません。
株式の場合はマーケット自体が限られていますから、多くの人が同じ会社の株を買おうとすると、売りたいと思っているトレーダーが少ないので、オーダーが成立しないことがよくあります。
しかし、FXの場合は、マーケットの大きさがかなり大きいので、取引が成立しないということは、普通ありえません。
為替相場の1日の売買金額は、日本の株式の数百倍の1000兆円近いですから、オーダーが成立しないことは基本的にはありえないのです。
同じロジックを教えても同じタイミングではエントリーにならない
オーダーの件はクリアできても、ロジックを知ってしまったら、トレードにならないだろうかと思うかもしれませんが、同じロジックを教えても、現実的に日本中、いや世界中の人が同じところでエントリーすることもありえません。
必ずズレは生じるものですし、ロジックに独自の主観が入り、エントリーを見合わせたり、違うポイントでエントリーになってしまうものなのです。
万が一同じポイントでエントリーとなっても、相場というものは、買う人が多ければ上がりますし、売る人が多ければ下がりますので、負ける要素は少なくなるものです。
為替相場という巨大なマーケットでトレードするからこそ、このように不利な場面が少なくなるメリットもあると言えるでしょう。