外為市場ではタイミングが全てで、効果的かつ時間的に効率的な投資戦略を構築するには、
24時間の市場活動の規模に着目して、適切な時間帯を見極めることが重要です。
各通貨ペアの流動性に加えて、値幅も地理的なロケーションや経済要因に大きく依存しています。
ある各通貨ペアの値幅が最も広くなる時や狭くなる時間帯を知ることによって、
資金配分を改善することができるため、投資効率が間違いなく向上します。
【オセアニア市場】
オーストラリアは農業の他にサービス産業を主たる産業としていますが、
石炭や鉄鉱石などの埋蔵量も多く、中国や日本をを中心に鉱物資源の輸出を行っています。
こうした背景から、豪ドルは資源国通貨といわれ、資源関連商品価格との相関性が高い通貨と言われています。
オセアニア市場は基本的に、後で述べるニューヨーク市場の流れを受けて相場が動く傾向があります。
そのため、対ドルとの動きによって、クロス円の動きに影響します。
市場規模は非常に小さく、大きなトラブルがない限りおとなしい市場です。
オセアニア市場は世界で最初に開かれる市場です。
そのため、休日を挟んだ月曜日には参入者が少なくブレが生じやすい傾向にあります。
週末にポジションを全て手放す人が多いため、チャートが繋がっていない状態になる(窓が開いている)こともしばしばです。
【東京市場】
アジアで最も大きい市場が東京市場ですが、海外はシンガポール市場に注目していることがよくあります。
その理由としては。東京市場が開いている頃は海外の市場参加者は寝ているということ、
もう一つは英語の情報が入ってこないことです。
この時間帯の為替相場は、ロンドン・ニューヨーク市場に比べて動きにくい印象なのですが、
実は取引が少ないから動かないのではなく、輸出入の取引量が多すぎて拮抗して動かないのが現状です。
その他の特徴としては、投資信託の設定日や仲値(銀行が適用する当日受け渡しのレート)を決めます。
その際の10時前後は為替相場が乱高下する傾向があります。
また、五十日(ごとおび)には決算があるため気をつけたほうがいいでしょう。