トレードする通貨ペアはやはり米ドル円が基本なのか?
FXは株式投資の会社の数と違って、トレードと対象となる通貨ペアが少ないので、絞り込んで取引しやすいものです。
その中で、トレードに慣れないうちは、米ドル円をまず学んでから他の通貨ペアでのトレードを考えた方がいいとよく言われます。
この考え方は、ある意味正しいのですし、私もそのように教えることも多いのですが、米ドル円に固執する必要はないと私は思っています。
大事なのは一つの通貨ペアに絞り込むこと
米ドル円の他にやりやすい通貨ペアとして、ユーロ米ドルなどが挙げられます。
これはスプレッドが小さく、動きも素直でトレンドが出やすい通貨ペアだからと言われています。
ではその他の通貨ペアはどうでしょうか?
豪ドル円は動きも限定的なので扱いやすいとも言われていますが、そのことにより、旨味が少ないという一面もあります。
ポンドは殺人通貨と呼ばれ、動きが大きく中・上級者向きと言われていますが、現在の米ドル円は、1日に100pips近くは動きますので、一昔前のポンド絡みとボラティリティーはさほど変わりません。
値幅が大きくても、きちんと損切りを入れておいて、リスクを最小限にしておけば資金を無くしてしまうことはありませんから、「ポンド絡みは非常に危険」というのは、間違いになります。
ボラティリティーが大きい通貨ペアの場合、目標の金額やpipsに簡単に届く場合もあり、取引時間も短く終わるというメリットもあります。
それより大事なことは、アレコレと色々な通貨ペアに手を出すより、一つの通貨ペアに絞り込むことです。
複数の通貨ペアを見ている自分は、なんだか一端のトレーダーっぽく見えて、カッコいいものですが、実際の利益が伴わなければ意味がありません。
どんなにカッコよくても成績がマイナスではトレーダーとして成立しないのは誰もがわかることでしょう。
カッコよさよりも実入りを優先に、そして、人間そんなに器用ではありませんから、まずは一つのチャートにかじりついてみて、その通貨ペアの動きのクセなどを体に染み込ませてトレードした方が上達は早くなるものです。
まずは一つに絞って徹底的に研究してみましょう。