各通貨の特徴について 3 ポンド

17世紀に始まった産業革命から20世紀初頭まで繁栄していたのが英国です。

第2次世界大戦以前は、米ドルと並ぶ世界の基軸通貨でありました。

しかし、戦争以来は世界の中心が米国に移ったことと、ユーロの台頭によって

ヨーロッパでも重要度が大きく低下しました。

 

2008年の金融危機以降は景気悪化が鮮明になりましたが、

ロンドンオリンピック景気で好転しています。

EU加盟国ですが、ユーロ導入は今後の課題として残されています。

また、英国の企業はM&Aの対象になりやすいと言われ、英国の企業が買収されるとのニュースが出ると、

買収に絡むポンド需要が発生することを見越して、ポンドが上昇するケースがみられます。

もっとも材料が見当たらない時は、無理に材料として使われるため、

反応が一時的なものが多いようです。

 

米ドルとの関係が逆相関にあることが多くなります。

基本的に米ドルとユーロの関係と同じ考えで良いでしょう。

 

ポンドを左右する経済指標は豊富にありますが、材料としてインパクトが大きいのは、

BOE(イングランド銀行)の金融政策委員会の動向です。

各国の主要国の中央銀行は、市場に発表した際の経済の影響を考慮して、

事前に情報を意図的に流します。

しかし、BOEについては一切事前情報を流さずに発表するため、

サプライズの要素が強くポンドが強く反応します。

 

ポンド/米ドルは流動性が高く、ユーロ/米ドル、米ドル/円に次ぐ取引量があります。

しかし投機的な取引が多いと言われ、激しい値動きの一因となっています。

また、日本で人気のポンド/円の取引も値動きが激しいため、厳密なリスク管理が重要です。

オイルマネーとの関連性があると言われ、原油高で中東勢による対外投資が活発化すると、

ポンド相場が大きく動くことがあります。

 


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