FXの指標発表時のトレードはやめたほうがいいのか?
FXの知識を少しつけてくると、各国の経済指標の発表を気にするようになってきます。
政策金利や失業率、消費の物価指数など、国の経済状態を表す指標が決まった時間に発表され、大きくレートが動く可能性がある時間です。
ですので、FXトレードをやっていれば無視できない時間帯と言えます。
FXでは、様々な手法が存在しますが、その中に、「指標発表トレード」というものが存在し、この大きな動きを利用して利益を上げようというものがあります。
今回は、この「指標発表トレード」を積極的に活用した方がよいかどうかを解説していきたいと思います。
指標発表時に気をつけるべきこと
指標発表では通常時とは大きく異なることが3点ほどあります。
スプレッドが大きく開く
指標発表の重要度にもよりますが、発表された内容によってレートはかなり大きく動くことがあり、乱高下したり大きなトレンドを形成したりします。
このような時は、FX業者側が安定したレートを供給出来ないので、スプレッドがかなり大きく開いてしまいます。
スプレッドが大きく開けば、短時間でのスキャルピングようなトレードをするとなれば、かなり不利な戦いを強いられます。
ですので、チャンスとは言い難いのです。
注文が入りにくい
通常より、短時間で激しく動くので、成り行き注文ではオーダーが通らないことがよくあります。
「ここが良いポイントだ!」
と思っても約定しなかったり、約定しても意図していたレートから乖離した「スリッページ」という状態が発生しやすくなります。
これは指値や逆指値でも起きます。
不利なレートでの約定は、FXトレードでは損益に大きく関わるのはご存知のとおりです。
そもそもどのように動くかわからない
テクニカル分析は、ある程度学習すれば、これからどのような方向を示していくかが、なんとなくわかってきます。(もちろん逆行することもあります)
ですが、指標発表というのは、悪く言えば、ギャンブルみたいなもので、どのように動くかが全く予想がつきません。
有識者や専門家などの予想も多くサイトで見かけますが、確実に当たるということは稀でしょう。
FXは投資でありギャンブルではありません。
不確実性のあるものに賭けていたら、お金がいくらあっても足りません。
今回は予想が当たっても、次回に当たるかどうか未知数です。
指標発表トレードはやめておいたほうが無難
上記に挙げたことから、指標発表でのトレードは避けておくのが無難です。
短時間で大きく動くので、魅力的ではありますが、逆に言えば、あっという間に資金を失いやすいということでもあります。
ですので、ただ単に「大儲け出来るかも」
という安易な気持ちでの指標トレードは絶対に避けておくべきでしょう。