FXの自動売買を運用するなら気をつけるべきこと
FXの自動売買は、放ったらかしでも自動的に資産が増えていくかというと、そんなことはありません。
基本的にFXの自動売買の運用はオススメ出来ないことは、以前にも書いたとおりです。
ただし、うまく適用できれば便利な投資の一つにはなります。
トレードする時間がない、手間をかけたくない、ということも含めて、FXの自動売買の運用の注意点を解説していきます。
FXの自動売買運用でまず知っておくべきこと
FXの自動売買の運用時の、最低限の前提条件ということをまずは理解しておきましょう。
放ったらかしで資金が増えることはない
自動売買システムは、決められたルールでトレードをしますが、どのような相場でも適用出来るようなロジックはありません。
ロジックによって、相性の良い相場と相性の悪い相場というのが必ず存在します。
もっと言えば、トレードの手法自体がレンジ攻略かトレンド攻略かどちらかに片寄ります。
これらは、お互いに正反対の戦略ですので、どちらも対応出来るということは、鼻から無理な話です。
つまり、100%勝てるロジックというのは、存在しません。
元々、FXには100%というものが存在しません。
これは、自動売買においても一緒です。
こういったことからも、何もしないでも稼げるという考えは持たないようにしましょう。
自動売買のシステムの良し悪しを販売前に知ることは出来るのか?
「爆勝ちは期待してないけれど、それなりの成績で推移してもらいたい」
とトレーダーら思うのは山々です。
では、販売ページで表示されている自動売買のバックテストのデータ、これを見ることで、
「自動売買システムの良し悪しを判別出来るのか?」
ということも気になると思います。
これは、販売業者が過度なカーブフィッティングをしている場合もありますし、そうでなくても、実際に稼働させてみないとわからないというのが本当のところです。
バックテストがどんなに良くても、フォワードテスト(実際での運用)で全く歯が立たないシステムというものが本当に多いです。
カーブフィッティングに関しては、実績の裏話ということで詳しく別に書いています。
また、勝率が99%だとしても、1%の負けで全てを失ってしまうこともあります。
結局どの数字も信用できないということになってしまいます。
身も蓋もない話ですが、これが現実です。
信用出来ないのなら自分でロジックを組んでみる
販売しているものが信用できない以上、自分でシステムを作成してしまえば、ブラックボックスであるロジックは解決します。
ただ、ロジックは考え出せても、それをMT4などに組み込むプログラミングは勉強しないといけません。
私もよくわかりませんが、それほど難しいものではないようなので、独学でも十分にシステムは組めるようです。
自身でのシステムの作成にハードルが高いようなら、お金を払って分かる人に作成してもらうということも出来ます。
探せばいくらでもやってくれそうな人は出てきそうです。
どんなロジックかわからない、ブラックボックスのロジックの自動売買システムを購入するより、自分で組んだロジックのハッキリしているものの作成依頼をした方が、よっぽど有益です。
自分でシステムを組む時に注意すること
自分でロジックを組む時に、注意しなければならないのがカーブフィッティングです。
カーブフィッティングのワナに陥らないように注意をする必要があります。
その具体的な方法ですが、
- ロジックはなるべくシンプルにする
- インジケーターでのフィルターをあまりかけすぎない
- 長期間と短期間のバックテスト両方でやってみる
これらに注意してシステムを構築していきます。
結局FXの自動売買で勝つには?
ここまで読んでみて、「結構自動売買での運用は大変だ」ということがわかったかと思います。
そのプロセスは一筋縄でいきません。
おそらく気づいたかと思うのですが、これだけのことをやるということは、裁量トレードでそれなりのスキルを積まないと出来ないということになります。
結局、自動売買で勝つためには、裁量で勝てるようにならなければ運用するに至らない、運用して利益を出すまでに至らないということです。
通貨の選択やそれら通貨の相場状況、現状の値動き、運用タイミングを図る必要があるので、裁量のスキルがどうしても必要になります。
正しく運用できるように、知識とスキルを身につけて精進していくことが、自動売買で稼げる早道となることを理解しておきましょう。