【FX】相場観・環境認識・トレードシナリオそれぞれの違いって?
トレードに出てくる語句で、相場観・環境認識・トレードシナリオ、という言葉があります。
どれも似たような意味に捉えがちですが、それぞれの意味は異なります。
今回は、その違いを明らかにしておきます。
相場観とは根拠のない予想といったものではなく、長い経験を積むと得られる確度の高い勘のようなものです。
長くトレードをしていると、言葉では言い表せないものが身についてくることがあります。
将棋や囲碁などの頭脳ゲームでは、よく、大局観と言われますが、トレードでは、トレードルールと合わさることによって、より精度の高いトレードが出来るということです。
ただこれは一朝一夕で身に付くものではなく、数年単位でマーケットを見ていないと身に付くものではありません。
環境認識は、その名のとおり、マーケットの環境がどうなっているかを認識することです。
トレードでエントリーをする準備段階の事を指します。
私が「トレード実績」の記事を解説する時に、「レンジ相場・トレンド相場」などと書いている一文がありますが、まさにこれが環境認識に当たります。
環境認識が出来ていないと手法もロジックもへったくれもありません。
現在のマーケットの状況がどうなっているかを認識できなければ、トレードを考えることは出来ないと言ってもいいでしょう。
最重要事項の一つと言えます。
トレードシナリオは、環境認識が出来た次の段階、戦略を立てることを指します。
「どこでエントリーをして、どこで利確して、どこで損切りをするのか?」
こうなったらこうする、というように、値動きを想定しその対処法を予め全て決めておくということです。
マーケットは答えのない解を探すようなものです。
そのような明確な答えがないマーケットと向き合うためにも、どういう基準でマーケットに向き合っていくか、トレードシナリオは必要ですし、それを信じきれることが必要です。
トレードでは、環境認識→トレードシナリオ作成→エントリー→決済→振り返り→改善
という流れがあります。
トレードで利益を出すための考え方に、シンプルに、わかりやすい場面のみ、自分が得意な相場状況のみに、トレードを仕掛けていくということが挙げられます。
環境認識をすることから始まり、トレードシナリオを構築し、実際にトレードをして、振り返りをして、改善をしていきます。
仕事でやっているようなルーティーンを、トレードでも行うことによって、確実にスキルはアップしていきます。
もし、やっていないようなら、これを機会にトレードのルーティーンを見直してみるのも良いかと思います。