FXのポジション持ち越しは絶対NG!その理由…
「FXのトレードで日をまたいでポジションを持ち越しても大丈夫なのか?」と疑問に思うことはないでしょうか?
特にレートの変動が少ない場合、もう少し様子を見てから利確と損切りかの判断を待とうかと考えることもあるでしょう。
これはあくまでデイトレをしている私の立場での意見ですが、「ポジションの持ち越しは絶対にNG」です。
人によってトレードスタイルは様々ですが、今回は「デイトレードでのポジションの持ち越しがなぜNGなのか?」について解説していきます。
デイトレードの日をまたいだ「ポジション持ち越し」
まずは、トレードスタイルごとのポジションの持ち越しについて解説します。まずは私がとっているデイトレードからです。
デイトレードのポジション持ち越しは絶対にNG
すでに結論はお伝えしましたが、デイトレードでは日をまたぐポジションの持ち越しは「絶対にNG」です。
デイトレードは、1日の中で数回のトレードを行います。ですので、その日のうちにポジションは手仕舞いするのが基本です。
ポジションを保有したまま日をまたぎそうであれば、損切り決済をしておくか、決済オーダーをしておきましょう。
週末のポジションの持ち越しもNG
そもそも日をまたぐポジションの持ち越しがNGですので、週末の持ち越しもNGです。
むしろ、週末のポジションの持ち越しのほうが危険かも知れません。
FXでは平日は24時間の取引が可能ですが、土日は世界的な商習慣として休みとなっています。チャートが動いていないため、取引をすることもできません。
つまり、土日に何かが起きた時に対処することができないということです。
世界のどこかで大きな事故、自然災害、テロ、などが起きて為替レートに大きな影響を与えることだってあります。この時に、為替市場が一気に動くような事件が起きたとしても、損切りをすることすらできません。
私の記憶では、ポンド円が週末から2円以上窓を空けて下落からスタートしたこともありました。
もし、ポジションを持ち越していたらと思うと、、、ゾッとします。
ポジションの持ち越しがNGな理由
なぜデイトレードは、ポジションの持ち越しがNGなのか?
そもそもですが、デイトレードで6~7時間もポジションを持ち続けることは、ほとんどありません。トレードの時間幅と異なるのに、都合の良い解釈でポジションを持ち続けるのは無謀としか言いようがありません。
放っておいてプラスに転じることもありますが、そもそもトレードシナリオ(この先チャートがどう動くかの予測シナリオ)に沿ってトレードするだけですので、決済という出口戦略はすでに織り込み済みのはずです。
トレードシナリオとは違ったチャートの動きが確認できた時点で、損切りでポジションを決済するのが基本です。
日をまたいだ時の「窓」の危険性
トレーダーの方なら「窓」という言葉は聞いたことがあるかと思います。
トレード時間外にレートが大きく動き、市場が開いた時にレートが大きく開いてしまう現象。チャートのローソク足が大きく乖離する。
日をまたいでポジションを持つことの最大のリスクは、この「窓」が起きてしまうためです。
画像内の赤丸の箇所が「窓」です。
このように、日や週をまたいだ場合、レートが大きく変動するケースもあります。
日をまたぐ前には小さかったレート差が、日明けや週明けには大きなレート差になり、損失も大きく膨らんでしまうケースもあります。
スキャルピングをイメージすると分かりやすい
数十秒~数分でトレードをする、スキャルピングをイメージすると分かりやすいかもしれません。スキャルピングで、ポジションを1~2日もほったらかしに出来るでしょうか?まず出来ませんよね。
限られた時間内で取引をしているのに、それ以上の時間が経過した先なんて、読めるはずがありません。
淡い期待に頼るようなトレードをしていては、FXで着実に利益を積み重ねることも難しくなってしまいます。
ちなみにスイングトレードのポジションの持ち越しは?
数日の期間を軸にするスイングトレードであれば、それほど神経質にならなくてもいいでしょう。
長期的なトレードをシナリオを描いているはずなので、そのままポジションを保有し続けても大丈夫だと言えます。
しかし、週末は大きな窓が開くケースもあるので、ストップロス(損切り)オーダーをかけておきましょう。
ポジションの持ち越しについてのまとめ
ポジションの持ち越しは、先が読めない点で大きなリスクを伴います。リスクが伴う以上は、やはり避けておくべきでしょう。
・日をまたぎそうなら損切りもしくは決済オーダーを
・週末の持ち越しもNG
・窓のリスクを知る
・スイングなら許容範囲(ただし決済オーダーを
以上です。