トレード環境は絞ったほうがよい
トレーダーのイメージと聞くと、どんな印象をもっているでしょうか?
何個もあるディスプレイに、多くのチャートとインジケーターを表示させて、世界のニュースの情報も取れるように、多くのメディアにアクセスして・・・、という感じでしょうか。
確かにそのような機関トレーダーやプロのトレーダーも数多くいます。
では、本当にそのような環境は必要なのでしょうか?
複数の情報の弊害
FXの初心者や初級者が、このような複数ディスプレイや多数の情報を得ようとすると、上手くいかないことがほとんどです。
というのは、得られる情報が多すぎるからです。
例えば、ニュースの情報には、各国の経済状況や政策などの分析、毎日発表される経済指標など、本当に多くの情報が流れ込んできます。
どの情報が有効でどのニュースが無益かという判断は、素人がそう簡単に判断することはかなり難しいものです。
また、テクニカル分析においても、インジケーターを多く使用して精度を高めようとしますが、逆に判断材料が多すぎて、解析に迷いが生じるものです。
そもそも、1つの通貨ペアでさえ、得られる情報はかなりのものですが、10ペア近い通貨ペアを表示させ、さらにその通貨ペア一つ一つにインジケーターを5個も6個も使用するとなると、プロが見てもゴチャゴチャして分析するどころではありません。
見た目はなんだかカッコイイかもしれませんが、見た目より利益が大事なのは言うまでもないでしょう。
まずは1つに絞る
「あれが勝てる」、「このインジケーターが勝ちやすい」
と聞けば、色々と手を出してみたくなるのもわかりますが、結局中途半端になり、利益には結びついてこなかったりするものです。
ですので、まずは、一つの通貨ペア、一つのインジケーターに絞って分析することがいいでしょう。
一つの通貨ペアを見ていると、その通貨ペアの動きのクセみたいなものがわかってきますし、インジケーターも一つにすることで、基本的な使い方を習得してから、応用的な使い方まで出来るようになってきます。
そこから、初めて他の通貨に手を広げてみたり、他のインジケーターを使用したりして、精度を高めたり、利益の機会を増やしたりということを考えたほうがいいでしょう。
十八番となる技術を身につけて、徐々にステップアップを図っていきましょう。