投資と聞くと、まず思いつくのが株式投資だと思います。
アベノミクスで株価が急上昇だの、芸能人が大儲けだの、
普通のニュースやTV番組で、この1年間目にする機会が多かったのではないでしょうか。
本屋さんに行くと、株の始め方、やりかたみたいな本は大きなコーナーを形成しつつあります。
また来年度から始まるNISA(少額投資非課税制度)に伴い、
株のセミナーでは現在満席が出るほどの人気があります。
そもそも株式とは、企業が事業資金を調達する際に発行する有価証券です。
企業が短期間で高額な金額を集めることができて、
さらに返済義務がないため会社側にはメリットが大きいと言えます。
株式の利益は2種類あります。
一つ目は株主として配当金をもらうことです。
購入して株主になると、株数に応じて会社の利益の一部を受け取ることができます。
年に1~2回支払われる通常配当のほかに、一時的に利益が出た時の特別配当がでることもあります。
当然利益が出なければ配当が出ないこともあり得ます。
もう一つは株を売買した時の差額による収益です。
こちらの方が皆さんはよく聞くことが多いかもしれません。
多くの投資家は株価が安い時に購入して、高くなってから売却することで得られる
売却益を目当てに購入しています。
株価は日々変動していますので、数日間で高い値がついたり、
逆に安くなっていたりということは日常茶飯事です。
こちらの利益の方が配当金より大きいので、売却した時に利益が大きければ、
一夜にして大金持ち、みたいなことも言われるわけです。
ニュースで流れる日経平均は、市場の上昇と下降の勢いを表す目安なので、
昔から注目されています。
もちろん日経平均が下がっても、企業の業績が良ければ上昇しますし、
逆に日経平均が上がっても、企業の業績が悪ければ株価は下落します。
また、株主優待を目的に投資している人もいます。
配当とは別に会社から株主に対して、自社製品の割引券やプレゼントがもらえます。
遊園地や飲み屋の割引券、お酒や化粧品などの現物ももらえるので
その会社のファンならかなりお得です。
よく金券ショップでも株主優待券が売られているのは、
配当目的や差益で買った会社から送られてきた、
興味のない、または必要のない優待券を現金化しているのです。
景気が悪くても配当ほどシビアではないので、これだけを目的に売買している人もいます。
次回は株のデメリットをお伝えします。