FXと外貨預金の違い 1 手数料

同じ外国為替を扱う商品として外貨預金があります。

しかし、FXとは全然違います。その違いが手数料です。

 

銀行で米ドル建ての外貨預金をする場合、日本円をドル円に換えますが、

その際に手数料が発生します。

銀行によって手数料は様々ですが、大手メガバンクなら

1ドル当たり1円です。

また、再びドルから円に戻す時にも同じ1円取られます。

つまり、往復で2円の手数料が必要になります

外貨預金のパンフレットには、高い利息の数字が並びます。

が、手数料に関しては、デカデカと書いてないですよね。

例えば1ドル100円で仮に計算した場合、

2円だと2%という手数料を支払っていることになります。

 

ちなみに、投資信託や外債などは、さらに販売手数料が上乗せされるので、

実際には数万~数十万の手数料を支払っていることになります。

証券会社や銀行はこの金額を明確に提示しません。

仮に「これだけ手数料がかかります」

とかかる金額を話せば、顧客はびっくりしてその商品を買わなくなります。

投資信託が悪いとは言いませんし、自分も実際購入しているものもあるので、

もし購入を考えているなら、きれいなお姉さんやかっこいいお兄さんの

セールストークに惑わされないで、しっかりとこの部分の質問した方がいいと思います。

 

ちょっと横道にそれました。

外貨預金の満期がきて日本円に戻すと、ほとんどすべての利益が手数料で吹き飛ぶか

マイナスになることさえあります。

 

例えば、1ドル=100円の時に100万円を米ドルに交換だと

100万÷100円=1万ドル買える。手数料は1ドル=1円だから1万円払う

1ドル=101円の時にドルから円に交換だと

101円×1万ドル=101万円になっている

持っている1万ドル分の手数料、1ドル=1円だから1万円払う

相場による利益 101万円ー元手の100万円=1万円の利益

手数料 1万円+1万円=2万円

なんとマイナス1万円!!

さらに日本では人気の金利の高いオーストラリアドルは 1ドル=2.5円もします。

commission

ではFXではどうかというと、手数料無料がほとんどです

なぜなのでしょうか?

銀行間の取引はコストの大部分を占めているのが、取引後に行う送金コストです。

しかしFXでは、実際の外貨の受け渡しを前提としない差金決済が中心です。

つまりコストの高い送金という工程を行いません。

それによって安い手数料で取引ができるようになったのです。

これだけみても外貨預金はバカらしいというのがお気づきでしょうか?

次回は取引時間の違いについて書きたいと思います。

 


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