FXの勝ち負けの考え方
勝っているトレーダーと負けているトレーダーの間には、明確な境界線のようなものが存在します。
それは、数値で表されるものばかりでなく、トレードに対する考え方からもうかがい知れます。
では、稼げるトレーダーは、どのような事を考えてトレードをしているのでしょうか?
今回は、その一つについて考えてみたいと思います。
一つ一つのトレードの勝ち負けに固執しない
トレードで勝てば喜び、負ければ悲しむ、というのは、人間が当たり前に持つ感情です。
ただ、継続的に勝ち続けたいのならば、目先のトレードの結果にイチイチ反応はしない方がいいでしょう。
勝率がトレードに関係しないことがないですが、プロトレーダーになればなるほど、勝率にこだわりは持たないものです。
というのは、トレードをしていれば、連敗は当たり前のように起こり、5連敗などということもあり得るからです。
このような事態に陥ると、大抵は、自分のトレード手法に自信が持てなくなります。
そして、いつものトレードスタイルと違うことをやってみて自滅してしまうことが多いです。
トレードに100%はありませんし、大体勝てるのではという考えは妄想です。
そういう感覚があると、ちょっとの負けで不安感が出て、連敗でさらに自分のトレードが出来なくなります。
稼げるトレーダーは、過去の実績から、あらかじめ勝率を割り出し、予想数値を踏まえた上でトレードに臨みます。
つまり、最初から負けも想定した上でトレードを実践しているのです。
コインの裏表を当てる勝率は50%ですが、時には連敗することもあります。
自分のトレードを実践していれば、勝率は膨大な検証データに近づくとわかっていれば、慌てることはありません。
このように、調子が悪い時が発生することも事前に予測しておきます。
これは、勝った時も同じです。
連戦連勝といった時でも、調子に乗らずにロットを上げずに、資金管理のルールどおりトレードをこなしていきます。
トレードというのは、結局のところ、作業だけであり、興奮するためのギャンブルではありません。
専業トレーダーのように、仕事としてトレードを捉えていくのであれば、一喜一憂するようなトレードはしないということが必要でしょう。
特に、直前の勝ち負けというのは、次のトレードに影響しやすいものです。
感情に左右されずに、淡々と冷静にトレードが出来るトレーニングをしていくことも、意識していきましょう。