期待値をプラスにするトレードを心がける
FXトレードを始めたばかりの頃というのは、とにかく勝ちたいということを目標にしていることが多いですが、それだけでは利益はなかなか残ってこないことがあります。
勝率はソコソコで勝っている感覚はあるのに、利益の数字が実体として残っていないワケは、トレードは勝率だけでは良い悪いの判断が分かりかねるからです。
勝率が高いことと、利益が残る・残らないというのは、別の話だということを理解しておくべきです。
リスクリワードも考える
トレードの成績で大事な指標の一つに、「リスクリワード比率」があります。
リスクリワード比率は損益比率のことを指します。
リスク(損失):リワード(利益)の比率が良いことも勝率と関係があります。
例として、損切りは10pipsで利確が20pipsとすると、リスク:リワード=1:2となります。
勝率とリスクリワードにより、残る利益がプラスになるかどうかわかるというのは想像がつくでしょう。
期待値も考える
期待値を出すことで、長期的に利益を狙える取引ができるのかを判断できます。
FXでの期待値とは「1回のトレードで発生する利益の平均値」を表したものです。
FXの期待値を計算し、現状のトレード手法や取引ルールの改善点を見つけていくことが大切です。
期待値は次の式で表すことが出来ます。
期待値=リワード(利益) × 勝率-リスク(損失) × 負率
例えば、勝率60%で上記に挙げた、損切りは10pipsで利確が20pipsのトレードだとすると、
20pips×0.6-10pips×0.4=+8pipsとなり、利益がきちんと残ります。
もう一例挙げます。
勝率80%で損切りは50pips、利確が10pipsのトレードだとすると、
10pips×0.8-50pips×0.2=-2pipsとなり、マイナスになります。
勝率は非常に高いですが、このようなトレードを続けていくと資金は減り続けてしまうのです。
バランスを考える
この説明をすると、勝率が高くてリスクリワードの比率が良いロジックを見つければいいと考えるかも知れません。
ですが、基本的に、勝率とリスクリワードの比率は反比例していきます。
つまり、勝率を上げればリスクが大きくなるかリワードが小さくなり、リスクを小さくしてリワードを大きくすると勝率は下がり、勝率が高い上に利益も多くリスクが少ないという手法は、存在しないと思っていていいでしょう。
過剰な数字で考えるのではなく、バランスを取りながら期待値がプラスになるようなロジックでトレードするのがいいということです。