米ドルは知っている通り、アメリカの通貨です。
アメリカはGCP、経済力、軍事力、いずれも世界一を誇っています。
世界で最も影響を与える国です。
米ドルはアメリカの通貨だけではなく、基軸通貨として確固たるたる価値を確立しています。
そのため、世界で最も流通している通貨になっています。
世界各国の中央銀行も、対外用にドルを準備しています。
このため米ドルに関する問題は、世界経済に与えるインパクトが大きく、
アメリカの政策金利や経済指標、さらに外交ニュースや主要企業の業績までも、
為替市場を動かす要因となります。
米ドルの動きについてチェックすべき最も大事な経済指標が、雇用統計です。
特に失業率や非農業部門雇用者数は、金融政策の決定材料として、
常に市場の関心が集まっています。
その他にもGCPや小売売上高、消費者信頼感指数なども注目されます。
近年ではサブプライムローンの問題の発生によって、
住宅関連指数にも関心が集まっていました。
また、政府の方向性を見極めるための要人発言も見逃せません。
大統領やFRB議長の発言には世界中の注目が集まります。
要人が利上げ示唆や米国経済に強気な発言をすれば、ドル買いの方向に進みます。
逆に利下げ示唆、米国経済について弱気な見方を示すと、ドルが売られる傾向があります。
金価格、原油価格と逆の相関があります。