現在ユーロを採用している国は20カ国です。(2013年現在)
第2の基軸通貨と言われており、為替市場では米ドルに次ぐ取引量を誇ります。
ユーロ/米ドルは、世界で最も流動性の高い通貨ペアであり、
その値動きはヨーロッパとアメリカの経済の健全性の尺度として用いられています。
拡大ユーロ政策が進んではいますが、米ドルに取って代わるかどうかについては疑問の声が上がっています。
理由としては、ユーロ圏は複数の国で成り立っていることです。
各国それぞれに異なる経済事情がありながら、ユーロという1つの通貨で統制されているからです。
ギリシャショック、イタリア、ポルトガルの財政危機を見るように、なかなかうまくいきません。
金利政策においても、通常なら景気が悪くなれば金利を引き下げて対応するのですが、
ユーロ圏にインフレ懸念が強まっている国があれば、むやみに金利を引き下げることもできません。
逆にインフレ懸念が高まっている国があったとしても、
それ以外の国の景気を冷やす恐れがあれば、
金利引き上げもかなり慎重にならざるをえないことになります。
現在は、まだ不安定な状況が続くので、かなり低水獣です。
更に引き下げがこの前ありました。
5年前より(2008年)より4%低い0.25%です。
EUの経済指標は、参加各国の統計を合計したものです。
そのため、先行性に乏しく、主要国であるドイツの経済指標が主に重要視されています。
GDPや失業率、鉱工業生産、ドイツが発表するIFOの景況指数なども重要指標です。
米ドルからの回避通貨としてユーロが買われる傾向があり、
原油価格と逆の相関があります。