各通貨の特徴について 4 豪ドル

オーストラリアは様々な鉱物資源を有する世界屈指の資源国です。

また、オージービーフに代表される、牛肉や農産物といった一次産業輸出も強いです。

貿易相手国としては、中国、日本が輸出国として約半分を占めています。

 

豪ドルが注目されるのは金利の高さです。

以前より激減しましたが、日本はもちろん、米ドルなどに比べても圧倒的な高さを誇っています。

 

また、コモディティ通貨としても知られています。

コモディティ通貨とは、鉱物資源などの市況商品を産出し、主な輸出国としている国の通貨です。

コモディティ通貨は商品相場が上昇するときや、産出商品の輸入国の景気が良くなる時などに

原材料の要素が高まることが期待されているため、買われる傾向があります。

石油・石炭・天然ガスの他、鉄鉱石・アルミニウム・金・銅・亜鉛、

最近ではレアアースの宝庫として注目を集めています。

 

高金利通貨として知られているため、米ドルや円などの低金利通貨と逆相関の値動きとなり、

その金利差が広がるほど豪ドルが買われる傾向があります。

材料がない場合は、ユーロと連動性を持っていると言われています。

 

また、ディーラーや機関投資家などは、日本の個人向けに売りだされた豪ドル債権の販売動向にも注目しています。

高金利の豪ドル債は人気があるため、その売れ行きが上がれば、豪ドル買いにもつながります。

NZドルとの連動性も高いことも特徴で、NZドルが動くと豪ドルも動いたり、その逆の場合もあります。

近年では、アジア経済とも密接につながっていることから、

アジア経済の拡大はオーストラリアの経済拡大、豪ドルの下支え要因となります。

 


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