ゴマすりがうまく、傍からみたら「嫌な奴」ほど出世するらしい
ゴマすりというと、世間一般から見れば、あまりいい心象はありません。
ただ、結論から言うと、ゴマすりサラリーマンは出世します。
実力主義や成果主義のアメリカの大学や研究でもこの結果は如実に出ています。
どのような業種であれ、仕事で成功する要因は85%が良好な人間関係によるもので、
残りの15%が仕事そのものの実力だというデータもあります。
つまり、上司を機嫌よくさせておけば、実際の仕事ぶりはあまり重要ではなく、
逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績をあげても出世は遠いままということなんです。
しかし、実力がない人がゴマすりだけで出世できるほど、会社は甘くはありません。
逆に言えばゴマをすって上司を方向付けることで、
自分の実力が発揮できる環境をつくることができる人は、
大きな意味で実力がある人とも言えます。
一つの方法として、言葉をなぞらえるゴマすりではなく、
自分の仕事環境をより良くする前向きな言動をしていきましょう。
それは、自分を主語に話すことです。
上司を主語に話すと、いかにも、というようなニュアンスになるため、
せっかくゴマをすっても逆効果ということがあります。
例えば、上司に対して「仕事ミスがなく正確ですね」と言うと、
上司から見ると、「おまえに言われたくない」というような気持ちになるかもしれません。
ですから、「私は部長の仕事の細やかさを目標にしています」というように自分を主語にします。
そうすれば、上司は嫌な気持ちをなくその言葉を受け入れます。
AI評価の導入はまだあまり普及していないことを考えると、
出世のカギを握っているのは、まだまだ上司ですから、
上司が自分に何を求めているか考えて仕事すれば、おのずと評価されていきます。
ゴマすりだけにとどまらずそういう姿勢で取り組むことがいい結果をもたらすのではないでしょうか。