投資信託のバランス型とアクティブ型とは?
投資信託の商品の分類に、制度上の分類などで形式的な分類を紹介してきました。
実際、投資信託で運用するにあたっては、運用成績によって購入を決定するということの方が多いでしょう。
今回は、その運用方針による分類についてポイントを抑えておきたいと思います。
バランス型
一つの資産に偏らずに、複数のマーケットへバランスよく投資する商品です。
国内と海外や株式と債券といった異なるマーケットで運用します。
バランス型の投資信託のメリットには、リスクが分散されるというメリットがあります。
資金の分散で、ファンドの価格が大きく値下がりすることを防ぎます。
どれか一つが値下がりしても他のモノが値下がりしていなければ、大きく値下がりすることは避けられます。
また、一般的に、リバランスという、資産維持の比率を保つことを定期的に行っています。
株価上昇の場面では、債券比率が減りますので、元の比率に戻すために、値上がりした株式を売って債券を買い増すという作業をして、比率を維持しています。
アクティブ型
マーケットの動きを表すような日経平均株価などの指数よりも、高いリターンを目指して運用する商品です。
運用会社のファンドマネージャー・アナリスト・ストラジテストらにより、情報の収集や経済動向分析を詳細に行い、売買する銘柄を決めて運用します。
個性的な商品が多く、好みに合った商品を選択しやすいです。
ただし、調査や分析にかかる手間がかかるために、手数料はやや高めになります。
また、運用が上手くいかないこともありますので、その点は理解しておきましょう。
インデックス型
日経平均株価やダウ平均株価といった指数に連動して、投資信託の時価が変動する商品です。
値動きが機械的に変動するので、運用会社も手間が省けるために、手数料は安めです。
ただ、インデックスに機械的に連動していく商品ですから、マーケットが落ち込んでいると、基準価額も低迷することも考えておく必要があります。
どれも一長一短である
総合的に見ると、バランス型が一番のように見えますが、バランス型は、手数料が高めです。
また、株式の組入れ比率も商品により異なりますので、バランス型でも安定型と成長型に分かれてきます。
リスクの許容や大まかな運用方針によって、バランス型・インデックス型・アクティブ型というのを決めていくのがいいでしょう。