MT4とトレーディングビューを比較した結果
FXのチャート分析ソフトとして代表される「MT4(メタトレーダー4)」と、利用者が増えてきている「TradingView(トレーディングビュー)」。
トレードをする時、どちらが優れた分析ソフトなのか?また、それぞれの違いは何なのか?
比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「MT4(メタトレーダー4)」とは
まずは、古くからFXトレーダーに親しまれてきたMT4です。歴史が長いソフトなだけあり、世界中のトレーダーが開発したインジケータが無数に存在します。
また、自動売買が簡単に利用できるも、このソフトの魅力の1つです。
本やセミナーなどで解説される裁量の手法やインジケータを使ったトレード手法などのほとんどが、このMT4を使ったトレードを前提としているほどです。
私もMT4でトレードをしています。
TradingView(トレーディングビュー)とは
つづいて、新興勢力として登場し利用者の増えてきている「TradingView(トレーディングビュー)」。
初期に搭載され利用できるインジケータは100種類以上もあり、初級者~上級者まで幅広く利用できる作りになっています。
web上で使用できるので、一旦自分好みのチャートを作成してしまえば、他のPCやスマホなど、端末を変えても同じテンプレートで分析が可能です。
そして、SNSで世界中のトレーダーと交流出来るという、現代ならではの機能も備わっていて、これからも利用者を増やし続けていくことでしょう。
MT4とTradingView(トレーディングビュー)の比較
では、具体的にそれぞれの機能面を比較してみます。
機能 | MT4 | トレーディングビュー |
ツールタイプ | インストール | クラウド |
インジケーター | 約50種 | 約100種 |
描画 | 約30種 | 約50種 |
時間足 | 9種 | 13種 |
チャートのタイプ | 3種 | 12種 |
画面分割 | 無制限 | 8画面まで |
アラート機能 | 起動中 | 起動なしでもOK |
インジケーター自作 | 可能 | 可能 |
自動売買 | 可能 | 基本× カスタマイズが必要 |
板の情報 | なし | あり |
スマホ | あり | あり |
チャートリプレイ機能 | なし | あり |
SNS機能 | なし | あり |
連携FX業者 | 多い | 少ない |
主な機能ではこのようになっています。単純比較すると、トレーディングビューに軍配が上がりそうです。
カスタマイズ性が高いのはMT4
MT4の最大のメリットとしては、やはりカスタマイズ性が高い点ではないでしょうか。
世界中のトレーダーやプログラマーの開発したインジケータや自動売買が利用できる点は、大きなメリットかと思います。
日本語~英語で検索すると分かりますが、インジケータは全てを試しきれないほど存在します。
自分に合うインジケータを色々と試してみたい方には、MT4が最適でしょう。MT4のほうが選択肢は非常に多いです。
また、多くのノウハウや有料インジケータなどはMT4を利用することが多いので、MT4を選ぶ機会は多いと思います。
トレーディングビューが優れている点
特にトレーディングビューが優れている機能としては、
・インジケータ数
・描画機能(水平線・トレンドラインなど)
・時間足
・アラート機能
このあたりではないでしょうか。初期の状態で比較すると、MT4よりも多機能で使い勝手の良い機能は多いです。
ある条件になったらアラートを知らせるというアラート機能は、MT4では、起動中もしくはVPS(仮想サーバー)上で動かしっぱなしでないとダメでしたが、トレーディングビューでは、サーバーアラートになるため、起動させていなくても大丈夫です。
また、トレーディングビューはFXのみならず、先物や株式、指数なども表示でき、その板情報も取得することが出来ます。株式などでは、スクリーニングして銘柄を抽出したりしますが、その機能もトレーディングビューにはあります。
そして、トレーディングビューの「チャートリプレイ機能」は、過去の値動きを再現してデモトレードやバーチャルトレードを行うことが出来ます。
値動きを体感出来るというのは、リアルトレードに近い感覚ですので、使ってみる価値はあるでしょう。
MT4とTradingView(トレーディングビュー)どちらがおすすめか?
総合的にみると、トレーディングビューの方が出来ることが多いので、そちらのほうが良さそうですが、無料プランですと制限がかけられている、もしくは、出来る数に制限がかかっているものもあります。
また、MT4は長年使い慣れている安心感や使い勝手の良さもあるでしょう。どんなにカスタマイズ出来ても、チャートの見やすさというのは、人それぞれです。
MT4やトレーディングビュー以外のチャートソフトの方が、見やすいということもあるでしょう。
分析・研究・そして、実践する時に分けて使うということも出来ますし、マルチディスプレイならば、同時に表示させて見るということも出来ます。
結論は「人それぞれ」という曖昧な形にはなってしまいますが、以下にまとめを綴っておきます。
MT4を使うなら
すでにMT4を使っている・使い慣れてる方で、かつMT4の機能面で事足りてる人なら、特に移行する必要はないと思います。
トレーディングビューにしかないアラート機能や、チャートのリプレイ機能などを利用する時のみ、トレーディングビューを並行して使うイメージでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)を使うなら
トレーディングビューでトレードデビューをされてる方であれば、あえてMT4に切りかえる必要はないと思います。
ネット上のインジケータを利用したり、直トレードが連携できない場合は、各ブローカーの扱うMT4を利用すると良いでしょう。
うまく使い分けることが大切
両者ともにメリットデメリットはありますから、それぞれの機能をうまく使い分けることが大切でしょう。