FXで重要視するなら「エントリー」と「クローズ」どっち?
トレードには、絶対がない世界です。
勝率100%があるわけでもなく、結果が全てですから、セオリーどおりでなくても、利益が上がっていれば、それでOKという世界です。
テクニカル派でもファンダメンタル派でも、どちらでもいいですし、
トレードスタイルも、短い取引のスキャルピング、長時間軸のスイングトレード、どのスタイルでも構いません。
今回は、エントリーとクローズ(決済)、トレードではどちらが大事なのか?
というテーマについて解説していきます、
やはりエントリーが大事?
エントリーとクローズを考える時に、まず、「利益を今以上に上げるためには何が必要か?」ということを考えていきます。
利益を改善するためには、ズバリ言うと、勝率を上げるか、リスクリワードを上げるか、どちらかを上げれば利益増の期待ができます。
ここで、どちらを上げるのが簡単かというと、やってみるとわかりますが、勝率を上げるのは、なかな難しかったりします。
リスクリワードを改善していく方がどちらかというと、簡単です。
ですので、「リスクリワード改善に、エントリーとクローズ、どちらが重要か?」ということを考えればよいのです。
決済をずらしていくということになると、利確と損切り、両方をずらしていくという感覚が必要になります。
利確だけずらしても損切りの幅は動きませんし、損切り幅のみずらしても、利確の位置はかわりません。
つまり、リスクリワードの比率を良くしようと思えば、利確と損切り、共に動かしていく必要性があります。
しかし、リスクリワードの改善の手間は、エントリーポイントだけの精度を上げるだけで変えることが出来ます。
となると、労力を考えれば、エントリーを改善するほうが効果的となり、エントリーポイントが重要ということになります。
理論はエントリーが重要だが、やはりクローズの方が重要?
決済という行為は、実はエントリーよりもはるかに難しいものです。
わかっていても、直前の値動きで決済をズラしてしまったり、遅らせてしまったりするものです。
クローズのレートを、より有利な方向へとずらすことができればいいのですが、人間の行動上、トレード時は、冷静な判断が出来ないものです。
エントリー時の心理は、ルールが決まっていれば、どんな人でもルールどおりにエントリー出来ますが、クローズに関しては、その時の値動きにつられて、経験や感情によってルールどおりに決済できなくなり、マチマチの結果になりやすいです。
結果的に、クローズ(決済)による出口戦略の方が重要であるということです。
無機質な単純なトレードのハズなのに、心理や感情が入り込むことによって、複雑化してしまうというのは、なんとも言えないものですね。