【ロンドン市場】
ロンドン市場は世界で最も大きく重要な市場です。
大手銀行のほとんどの取引デスクはロンドンに置かれています。
この市場は流動性が高く、効率的であるため、主要な外為取引の大半はロンドンタイム中に行われます。
また、この時間に為替市場に参入してくる参加者が多く、1日の為替相場の流れが決まりやすい傾向にあります。
輸出輸入業者の取引も頻繁に行われています。
この時間については、アジア・欧州・NYなど幅広い地域から参入してくるので、
どの通貨ペアも変動します。
特にロシア・中東から大きな取引があると、ポンドが影響を受けます。
【ニューヨーク市場】
NY市場です世界第2位の外為市場です。
ニューヨーク時間の大半の取引は、流動性が最も高い現地時間の午前8時~正午までの時間に行われます。
この時間の取引は、主に投機的な取引が中心になるため、ロンドン市場に比べて価格の変動が激しい市場になっています。
そのため、その日の高値、安値を刻んでくる傾向もあります。
さらに、米国の債券市場・株式市場の影響も受けやすく、要人発言などにも為替相場は影響を受けます。
要人発言には米国だけでなく欧州の要人も含まれます。
これは、欧州の要人発言は、基本的に市場が閉まった後に発言するため、
必然的にNY市場の時間帯に発言することになるからです。
また、日本時間の午前0時~1時のロンドンフィキシングは金価格が決まったり、
欧州通貨建ての投信設定もこの時間帯に設定することが多く、大口の顧客取引が出やすいため、大きく動きやすい時間です。