貧困が親から子供に引き継がれる「貧困の連鎖」が課題となっている
「お腹が空いて眠れない」
そんなことは現代の世の中よほどのことがないとありません。
ところが、実は、貧困家庭にはよくある光景なのです。
十分に食事が摂れない・十分な寝床がない・十分な教育が受けられない
発展途上国ならともかく、日本でそんなことが、と思いたくなりますが、
家庭崩壊、ひとり親の増加などで、親の貧困が子供にまで引き継がれてしまう現実があります。
この現象は貧困の世代間連鎖として、新たな問題になってきています。
そもそも貧困家庭と裕福な家庭とはどこが違うのでしょうか?
親の職業?貯金額?世渡り上手?・・・
細かく見てみると、色々あるとは思いますが、環境要因が一番大きいでしょう。
昔の映画で『大逆転』という映画があります。
人間を作っていくのは、環境なのか?素養なのか?ということについて、
大金持ちの老紳士兄弟が、
育ちの良いエリートと物乞いペテン師の二人の立場を逆転させてみるストーリーです。
かなり面白いので、ぜひ、一度見てみてください。
この映画でも環境という要因が決定づけるという主張です。
よく言われるものとして、親の年収と子供の学力の比較というテーマがあります。
大学へ行くのがいいかどうかは別として、
年収1000万円以上では大学進学率が約65%ですが、
年収200万円以下ですと、約25%になってしまい、大きな差があります。
貧困家庭では、小さな頃から兄弟の世話をしたり、満足な食事が出来なかったり、
育児放棄や児童虐待を受けたりで勉強する時間も意欲も無くなります。
つまり、努力をしようにも選択肢が無いような状態なのです。
そのような環境では、大人になってからも何度も離婚したり、
同じように生まれてきた子供に虐待を与えかねません。
この環境連鎖を断ち切るには、子供が自分で生活習慣を変えることが並大抵ではないならば、
やはり親が導いていかねばなりません。
実は工夫次第でできることはあります。
経済力がなくても図書館へ行ったり、本を借りてきて読む習慣をつけると、
成績は10ポイント以上、上がっていくというデータがあります。
また、普段から、親子で日常生活の疑問点や問題点を話すようにしていると、
同様に5ポイント以上上がるというデータもあります。
親の気づき、自分の気づきから好転することはいくらでもありますので、
あきらめないでチャレンジすることが大切でしょう。
また、後日アップする動画では、これに加えて、衝撃的な内容もプラスしてお届けしますので、
ぜひご覧ください。