IQより大事…EQ(心の知能指数)が低いと頭が良くても出世は無理
物事の処理が正確で早い」のがIQの高い人です。つまり、学力が高い人、仕事が速い人です。
脳の鍛え方にはコツがありますので、訓練次第によっては上がります。
競争社会においては、このようなIQの高い人が生き残れるので、
IQが高い事はいい事だとされてきました。
ところが、ビジネスで成功した人というのは、
ほぼ対人関係能力に優れていることがわかっています。
具体的には、自分の感情の状態を把握し、それを上手に管理し、
他人のの感情の状態を把握する能力に長けているというものです。
このため、クライアントなど社外との関係もうまく調整することができ、
社内的にも多くの協力者を得ることができるため、結果的に成果を生み出しているのです。
IQ(知能指数)に対して、EQ(心の知能指数)というものがあります。
EQとは、生きていく力、つまり社会性の事で、他人を思いやる心、協力する力の事などです。
IQが人生の成功に与える影響力はせいぜい20%程度であるとも言われています。
その他の能力、特にEQは、IQと同等かそれ以上の影響力を持っていると言われているのです。
1.自己認識
・自分の感情が他人に与える影響を理解する能力
2.自己規制
・衝動や気分をコントロールする能力
・行動する前に考え、判断を先送りする
3.動機づけ
・金銭や権威以上の何かを目的に、仕事をしようとする情熱
・精力的に粘り強く目標に到達しようとする
4.共感
・他人の感情の構造を理解する能力
・他人の感情的な反応によって他人に対処するスキル
5.社会的技術
・人間関係のマネジメントとネットワーク構築における熟練
・合意点を見出し、調和を築く能力
ただ、これらは、要するに、
社会でうまくやっていくために必要であり、改めて言うまでも無い能力です。
また、EQは「思いやり・協力・調和・自制」を重んじる日本人本来の本質と、
非常に親和性が高いものでもあります。
日本人本来の強みとして、異文化の中で働いていく上でも大切にしていきたいものです。