FXの「リスクリワード」の考え方
利益が出せるトレード手法を手に入れようと、私達は血眼(ちまなこ)になって本や雑誌、ネットなどから情報を入手しようとします。
あなたは、その時にどういう基準で良い手法と判断するでしょうか?
今回は、FXで利益を出すための秘訣とも言える「リスクリワード」について解説します。
勝率が高い方が良い手法なのか?
あるセミナーで参加特典ということで、手法のプレゼントがありました。
目の前に、勝率40%の手法と勝率80%の手法があるとします。
あなたは、どちらかの手法がもらえるとしたら、どちらを選択するでしょうか?
おそらく、十中八九、勝率80%の手法でしょう。
さて、手に入れた、この勝率80%のロジック、実際試してみると、確かに10万円投資したところ、11万に増えて利益が出ました。
バッチリ利益は出せました。
一方、勝率40%の手法を手に入れた、他のトレーダーは、どうかというと、実は、こちらも11万円に増えていました。
勝率が低い手法もきっちりと利益を取ることが出来ています。
トレードではリスクリワードの考え方を意識する
FXトレード初心者さんならば、頭が混乱してしまいますね。
このカラクリは、平均利益と平均損失の関係です。
勝率80%の方は、獲得pipsが少なくて、損失pipsが大きく、
勝率40%の方は獲得pipsが大きくて、損失が少ない、
このために、勝率に差があっても、利益額が同じということだったのです。
勝率80%の方は、コツコツドカン型のため、思ったほど、利益を伸ばせなかったということになります。
この、1回のトレードの利益と損失の比率のことを「リスクリワード」と言います。
もし、ロジックの優劣を判断したい場合、リスクリワードを考慮した、「リスクリワードレシオ」というもので、優良なロジックかどうかを判断します。
リスクリワードレシオ=1トレードの平均利益÷1トレードの平均損失
これが、1を上回っていれば、損小利大、下回っていれば、損大利小のロジックということになります。
例えば、
①平均利益が10pips、平均損失が20pipsの場合は
RRR=10÷20=0.5
②平均利益が20pips、平均損失10pipsの場合は
RRR=20÷10=2
となり、②のロジックの方が優秀となります。
トレード日誌などをつけて、自分のトレードの改善のヒントを探っていく際には、このリスクリワードを必ず意識していくようにしましょう。