【FX】デモトレードで勝てるのにリアルトレードでは勝てない理由とは?
以前、私のレッスン生で、手法や分析の勉強をして、何とかデモトレードでは高勝率をキープできるようになり、月に10万円ほどは勝てるようになった方がいました。
ですが、いざ、リアルトレードに踏み込んでみると、何なぜか勝率も低く、それどころか、トータルマイナスになってしまうこともありました。
この他にもデモトレードでは勝てるけれども、リアルトレードでは勝てないということは、本当によく聞きます。
では、なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
その答えは1つに集約されます。
それは、リアルトレードの緊張感は、デモトレードとは比較にならないからです。
さらにケースごとに見ていきましょう。
1.トレード技術がまだ未熟
デモトレードで利益が出ていて、スキルを習得したと思っていても、それは緊張状態でのトレードではありません。
リアルトレードでは、少ない資金で殖やそうというプレッシャーもかかります。
ですので、普段のスキルを100%出すのは難しくなります。
デモトレードで数カ月間勝てるようになっても、少しのプラスで推移するようであれば、まだまだ心もとない状態です。
デモトレードの力の60%ぐらいの力しか発揮できなかったとしても、利益を出せるぐらいの余裕があれば、かなり心強いです。
2.リアルトレード特有の緊張感に飲まれる
デモトレードは、手法や分析は確実に鍛えられます。
ですが、リアルトレード特有の緊張さは、なかなか鍛えられません。
デモトレードですと、負けても自分の財布は痛めることはありません。
例えば、サバイバルゲームのプロがいて、身のこなし、命中率の的確さ、状況判断が出来る人が、実弾の拳銃を持った瞬間に実力を出せないことがあります。
ゲームは死ぬことはありませんが、実弾は死ぬことがあります。
ですので、敵を攻略するための大胆な動きも影を潜め、慎重になります。
真剣勝負の独特の緊張感に慣れておくというのは、場数を踏まなければ出来ません。
デモトレードで利益を出せても、いきなりロットは大きくせずに、少ないロットから始めるべきでしょう。
痛い目に遭っても死ぬこと、退場することは避けておきたいところです。
3.2回目からのトレードがおかしくなる
その日のトレードの一発目というのは、リアルトレードでも利確目標や損切りを、きちんと守れることが多いです。
ただし、その次のトレードというのは、最初のトレードで勝っても負けてもルールどおりにいかないことがしばしばあります。
例えば、最初のトレードで5千円負けたとします。
すると、この5千円が次のトレードの利確目標になりやすくなり、無理なトレードをしがちになります。
当然、ルールどおりにトレードをやっていないので、損失を出しやすくなります。
また、最初のトレードで勝った時も、気分良くなり、次のトレードでは、最初のトレードのような慎重さがなくなることがよくあります。
欲が出て、もっと儲けてやろうとするわけです。
プライスアクションの飛び乗りとかでエントリーすれば、これまた、損失を出しやすくなります。
余裕がある時も、その感情の変化に気づかずにトレードも変化していることに気づいていなければ、かなりやっかいです。
金額やpipsに注目するのではなく、トレードスタイル、トレードシナリオどおり出来たかどうか?
というところに焦点を絞ることが大切です。
リアルトレードは、デモトレードの延長線上にありますが、リアルトレードは別次元の戦いであるということが、リアルトレードで結果を残せないことの一つとも言えます。
「デモトレードをなぜ行うのか?」
その意義を知り、練習を重ね、スキルを上げていくことを考えて、焦らずに取り組んでみましょう。
そうすれば、きっとリアルトレードでも勝てるようになるはずです。