リアルトレードをする時に注意することとは?
「十分にFXを勉強した」
「デモトレードも重ねて利益が出せるようになっている」
「では、そろそろリアルトレード移行でバッチリ稼いでいこう!」
と意気込んではみたものの、あえなく撃沈ということは、よくある話です。
FXは口座開設から入金、トレードまで、それほど難しい操作はありません。
また、覚える用語やルールも限られているので、簡単にトレードが出来てお金が動いていきます。
ビギナーズラックもあり、勝つこともソコソコあるので、ギャンブルのようにのめり込みがちになりますが、ギャンブル投資になってしまっては、非常にもったいないです。
リターンを出してこそ、投資です。
そこで、今回はリアルトレードをする上での注意点を考えてみたいと思います。
資金に対してのポジション量が適切でない
とにかく早くに稼ぎたい気持ちが強すぎて、元手となる資金に対してのポジション量が適切でないことが非常に多いです。
競馬で、元手が1万円しかないのに、1日の12レースあるうちの、朝の1レース目に8000円もかけてしまうのは無謀ですよね?
実はこのようなことがFXでは平気で行われています。
過去記事の
10万円でFXをするならば1ロットどれくらいで取引すべきか?
で詳しく述べていますので、参考にしていただければと思います。
負けることを極端に嫌がる
エントリーした後に、自分の思惑方向へ伸びずに逆行すると、気持ちが焦ってしまい、損切りラインをずらしたり、ナンピンを繰り返してなんとか確定損失を防ごうとします。
その気持ちは、わからないでもないのですが、このような行為は非常に危険です。
トレードに慣れていない人ほど、この傾向は強いです。
トレードで100%勝つことは不可能です。
ですが、100%に近いことを望むあまり、損失を極端に嫌がるトレーダーは非常に多いです。
「1回の負けを恐れずに受け入れて、最小限の損失額に抑えて次のトレードチャンスのために切り替えていく」
ということは、FXでトータルプラスにさせるために欠かせない考え方です。
コツコツドカンを繰り返してしまう
トレードでは、利益が出るとすぐに決済をしてしまい、損失が出ると、損切りが遅れる傾向があります。
いわゆる損大利小です。
勝率が高ければ、損大利小でもカバーは出来るのですが、中々そう簡単にはいきません。
ですので、勝率は低くても損失額より利益が常に大きくなるようなトレードを心がけるべきです。
損大利小、損小利大、どちらが正解というわけではないのですが、勝率に重きをおいてしまうと、スキャルピングトレードになったりして、短い判斷でトレードする状況にもなり、熟練した技や環境も必要になり、プロ向けのトレードに近くなります。
トレードシナリオをしっかりと描く練習をして、トレードに臨むべきでしょう。
まずは焦らずに一人前を目指す
FXに限らず、投資で大切なことの一つは、損失を最小限に抑えることです。
損失を最小限に抑えることができれば、次のトレード以降のチャンスに資金を活かせます。
とにかくトレードを継続させるということが、投資で増やしていくポイントにもなりますので、ギャンブル投資のように、一発のホームランを狙わずに、点を取れるところは取っていき、ビッグイニングのチャンスが来た時に大きく稼ぐ、という考え方をしていくことが必要です。
はやる気持ちを抑えながら、堅実なトレードを遂行していきましょう。