硬貨の表裏当てゲームをやってみる
突然ですが、問題です。
10円玉が目の前にあります。コレを投げて表裏を当てるゲームをします。
5回続けて表が出ました。
さて、あなたは、6回目、表・裏に賭けるとしたら、どちらに賭けるでしょうか?
(硬貨に細工はありません)
勢いに乗るのか?逆張りしてみるのか?
5回続けて表が出たのなら、
「きっともう一回ぐらい表が出る」という意見もあるでしょう。
また、
「そろそろ裏が出る頃だろう」という逆張り的な発想も出て来ます。
多くは、後者の裏の選択をするのではないでしょうか?
確かに6回連続でどちらかに偏る確率というのは、1.5%ほどです。
表3回・裏3回ですと、確率的には30%ほどになりますから、裏が出そうということになります。
だからと言って、
「6回目のゲームでそろそろ裏が・・・」
という理由にはなりません。
よく考えるとわかりますが、1回1回の、表が出る確率・裏が出る確率は、実は全く一緒の50%です。
人間の判断が偏っている
つまり、我々人間の方が、勝手に「こうあるべきだ」という風に、偏った考え方を持っているのです。
「この経済水準からみると、今のレートは高すぎだ」
「かなり下落してきたから、そろそろ買い時だ」
などと、根拠があるようでなかったり、
また、どんなに完璧な根拠があっても、実際に思ったようにレートが動かないことは、経験済みのハズです。
FXに限らず、株価や商品先物、暗号資産、その他の投資はこういった偏りの思考をしがちです。
適正レートというのはあってないようなものです。
思い込みのワナには十分に注意したいものです。